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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第6部 贖罪の炎宝石
第4章 カリーヌの実力
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と調子を変えることなく答えた。

「ふふ…冷静なのか冷淡なのかわかりませんが、これは他の魔法とは比較になりませんわよ!」

そういってカリーヌは杖を振り下ろした。

すると、カッタートルネードは、一瞬圧縮したように小さくなると、圧倒的な風をまき散らしながらウルキオラへと向かっていった。

「大した魔法だな…」

そう呟きながら、ウルキオラは考えた。

エアストームにすらかき消された虚閃では話にならない。

だが、竜巻の範囲が広いこともあり、避けるのも不可能に近かった。

その証拠に、竜巻はウルキオラを逃がすまいと、まるで囲い込むように近づいてくる。

ウルキオラは「ふっ」と声を漏らした。

「まさか、この世界でこれを使うことになるとはな…」

ウルキオラは持っていいた斬魄刀を地面へと突き刺し、刀身を掴むように右腕を置いた。

すると、右腕をそのまま下へとおろす。

指にできた切り傷から血が流れる。

それをそのまま竜巻…カリーヌの方へと向けた。

これまた圧倒的な霊力…魔力がウルキオラの右腕へと収縮していく。

少しすると、その収縮も終わりを迎えた。

それを確認したウルキオラは、放つ技の名を口にした。

「『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』」

刹那、ウルキオラの右腕から巨大な閃光が放たれる。

そして、即座にカリーヌの放ったカッター・トルネードと衝突する。

何度か双方の魔法が押し問答のような展開を見せる。

辺りは、双方の魔法によって暴風と閃光が巻き起こる。

ルイズたちは、その暴風と閃光を目の当たりにし、驚愕するとともに、その圧倒的な力に、双方の魔法の衝突地点から、ある程度距離があるにも関わらず、立っていることすら厳しいと言わんばかりに、手で顔を覆い、背中を丸め、膝を曲げて耐えている。

しばらくすると、王虚の閃光が不安定な状態となり、爆発を起こす。

その爆発に巻き込まれるようにカッタートルネードも回転が不安定になる。

爆発が辺り一帯のモノを吹き飛ばし、回転が不安定となった暴風が辺り一帯のモノを天高く舞いあげる。

それにより、庭園全体はまるで砂漠の砂をひっくり返したような砂埃に包まれた。




カリーヌは、カッタートルネードを放った瞬間、足から力が抜けるのを感じた。

魔力…精神力が削りすぎたため、膝から崩れ落ちた。

「はっはっはっ……」

先ほどと比べて、明らかに息荒くなった。

意識を手放したくなる思いをぐっとこらえて、自身の放った魔法を見つめる。

竜巻の動きが変わる。

ウルキオラが応戦しているのだろうか?

そう考えていると、竜巻の端から緑色の閃光がチラチラと顔を出す。

一瞬、虚
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