第二章
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「チェッカーズとか中森明菜さんはいいと思うけれど」
「ここまで来るとね」
「私達の年代じゃわからないわよね」
「もう何?って感じで」
「歌詞が臭くて」
「吹き出しちゃうわよね」
「感性がね」
それこそだった。
「もう違い過ぎてて」
「お祖父ちゃんお祖母ちゃん達とね」
「こんなに違う?って感じで」
「それでよね」
「こんなの?って思って」
「どうしてもね」
「いや、何かね」
私はここでも苦笑いで皆に言った。
「かえってこの時代に興味持ったわよ私」
「何でこうした曲が流行ってたか」
「昭和四十年代ってね」
「お祖父ちゃんの頃ってね」
「一体ね」
「ちょっと聴いてみるわね、まあこの頃って確か」
昭和四十年代についてだ、私はこうも言った。
「巨人軍大鵬卵焼きよね」
「私卵焼き好きよ」
「私も」
まずはこの食べものから皆で話した、私も好きだ。
「あれはもうね」
「誰も好きよね」
「目玉焼きもいいけれど」
「卵焼きもね」
「御飯に合うしね」
「お酒にも」
皆こっそりと飲んでいるのでお酒の話も出た。
「卵焼き今も残ってるわね」
「皆の好物よ」
「それで巨人は」
あのチームはというと。
「負けろ、よね」
「何が球界の盟主よ」
「偉そうにしてるんじゃないわよ」
「お金さえあればいい?」
「ふざけるんじゃないわよ」
「巨人には無様な負けがよく似合うってね」
「私あのオーナー大嫌い」
「私もよ」
皆嫌いだ、私も大嫌いだ。ちなみにお祖父ちゃんは皆に巨人だけは応援するなといつも言っている良識あるお祖父ちゃんだ。
「巨人なんて毎年最下位でいいわよ」
「一億年位連続でね」
「それも一シーズン百二十敗とかね」
「是非やって欲しいわね」
「補強大失敗続きで」
「というか何処にあんなお金あるんだか」
皆口々に言う、私もあんなチームは大嫌いで負けるのを見ていると身体の奥底から元気が出る。
そしてだ、次は。
「大鵬ってお相撲さんよね」
「昔の横綱さんよね」
「ええと、強かったらしいけれど」
「どうなの?」
「白鵬さんより強かったの?」
「どうだったのかしら」
「双葉黒さんみたいなの?」
戦前の力士さんの名前も出た。
「どうだったのかしら」
「あの人は」
「強かったっていうけれど」
「千代の富士さんかなり強かったのよね」
「貴乃花親方も」
「花田さんも横綱だったのよね」
皆この人についてはあまり知らなかった、私もこの人についてはよく知らない、知っているのは今の力士さんと少し昔の人達位だ。
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