第一部 ケイオスクルセイダーズ
プロローグ ビギンズデイズ
4.VS魔理沙・早苗〜クレイジーダイヤモンドは砕けない〜
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だ。
『ドラァ』
「がぁ!」
「すっとろいですよ、『ダークワン』!」
『一筋縄では行きませんね、丞一さん』
丞一はさらに、フォークを投擲する。その数16本。どうやっているかと聞かれたら、何となくできるとしかいえない。しかし、
『ドララァ!』
地面を殴りつけ砕き能力で直すことによって、境内の石版を壁にしフォークを防ぐ。
「無駄です!フォークは私には効きません!」
「……思いこむということは何よりも恐ろしいことだ。しかもそれが自分の能力や才能を優れたものと過信しているときはさらに始末が悪い」
そのとき、肩にフォークが刺さる。
「がぁ!な、何で!そうか!また空に」
「こうもまた同じ手にかかるとはな。手品としたら上々というものだ。こっち風に言うなら、消失『ミスディレクション』、と言ったところかな!(シュバッ!)」
「っ!?」
丞一が駆け出すと、一瞬で早苗の目の前に現れた。そして、後ろに逃げようとした早苗を逃さず腕だけスタンド化させ首を掴み持ち上げる。
「早苗、君はこう考えているな。『時を止められた間に近づかれた』と。だが、俺は時を止めていない」
「がっ!う、嘘だ。そ、れじゃあ、あの瞬間移動は説明が」
「縮地。俺はあの歩法をそう呼んでいる」
縮地。または縮地法。数々のマンガで採用されている一瞬で距離を詰める謎多き古武術の歩法だ。やれ、頭を上下させない歩法だのなんだ言われているが、丞一はこれを重力を一歩で最大限利用することでこれを再現した。普通ならば不可能であるこの技を丞一はスタンドの能力を使うことで可能にしたのだ。
「さて、早苗。君はこの俺に対し善戦したと思っているよ。いや、その言い方では失礼か。一つ違えば違う結果があっただろう。そんな貴様に敬意を払いこの技で締めるとしよう」
丞一は残ったスタンドの左手の人差し指を早苗のわき腹に添える。
穿点『ミツバチ』。
刹那、早苗のわき腹には人差し指大の風穴があいた。
「がふっ!」
早苗は吐血をした。
「早苗!」
「お前!いったい何をしたんだ!」
「……重力というのは、常に面に働き続けるものなんだ」
「い、いったい何を言っているんだぜ?」
丞一はかまわず続ける。
「そして力というのは、かかる面積を小さくすればするほど力は大きくなる。例えば、雪が積もっているとき、靴で雪の上を歩くと靴は埋もれるが、艝などだと埋もれないだろ?そしてそれは重力にも同じことがいえる!常に面で働き続けている重力を点で同じ力を加えれば、それは貫通する」
丞一はそういいながら早苗をそっと地面に降ろした。
そして霊夢の方へ歩いていった。
「すまないが、霊夢。包帯とかないか?貫通はしてるけど傷は小さいから、すぐ治療すれば」
「まだ、決着には早いんじゃないかしら」
「何を言っ
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