第一章
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友達でいような」
「そうしましょう」
二人はお互いに言いながら下校していた。今の二人はお互いを友達だと思っていた。確かに頼りになる者同士としてそうした付き合いだった。
そのまま一年を過ごし二年生になった。二年になるということは後輩ができるということだ。それは彼等のいる吹奏楽部でも同じだ。
新入部員達に楽器のことを教えたり体力練成の為にランニングをさせたりといったことを二人もしていた。無論彼等も新入部員達と共にそうしている。
そしてその部活の休憩中に二人になったところでだ。自由はこう真子に言ったのだった。
「一年でいいのは」
「荒木君?」
「あいついいだと」
「あと井端さんね」
「あの二人がいい感じだよな」
「そうね。中学の時から吹奏楽部だったっていうし」
経験者、これが大きいというのだ。
「慣れてるしね」
「だからあの二人は大丈夫か」
「そうね。けれどね」
だがそれでもだとだ。真子は自由に返した。二人は部活のジャージ姿で一緒にいて話をしている。その中でのやり取りだった。
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