標的0 Prologue
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話してる間も敵の断末魔が絶えません
「それはそうですが……っ?!フラン!危ない!!」
「へ?」
ミーの背中がじんわりと痛みを告げる。いつのまにか後ろへ回っていた敵の剣がミーの背中から胸まで貫いていた。
「っ…油断…しました」
「っ…フラン!」
「すみません…ししょー。ミー…ここでジ・エンドみたいです」
「馬鹿な事言わないでください!」
そういうししょーの顔は涙でぐちょぐちょでした。はは…最期にししょーの泣き顔見れただけで満足ですよ。あと…最後に心残りがあるとすれば先輩と仲直りすればよかったなーなんて…。そう口に出そうとしても言葉は紡がれることはありませんでした。
最期に見たのはししょーの泣き顔とししょーの後ろで剣を振りかぶってる緑の髪をした少女でした
「おぎゃーおぎゃー」
…赤ん坊の泣き声?誰ですか?人が寝てる横で赤ん坊を泣かせてるのは…。おちおち寝れやしません。
「おめでとうございます!元気な赤ちゃんですね!」
「私の…赤ちゃん?」
「おぎゃ!おぎゃ!」…?誰ですか?あんたたち…
あれ?喋れてない?かわりに赤ん坊の声…?え…まさかこの赤ん坊って…ミー?!
そういえばなんで死んだはずなのにミーの意識があるんでしょー?これが所謂転生ってやつですかねー?
「よく頑張ったな!」
「あなた…見て、私たちの可愛い娘よ」
って娘?!今聞き捨てならない事言いましたね。ミーは生前は男だった筈ですよー?
「今日からお前の名はフランだ!フラン・スペードだ」
それから10年の月日が経とうとしていました。10年間で色々と分かった事があります。たとえばミーの居た時間より前の時代、つまり白蘭を倒した十代目の時間に生まれてしまったこと。おまけに十代目と同い年ときました。
二つ目はミーの父親のファミリーはボンゴレの同盟ファミリーという事。まぁ、ミーだけ生き残ってもう両親共々亡くなっちゃいましたけどね。
三つめはそのファミリーの家宝がミーが生前持っていた666のヘルリングだという事。そのヘルリングにミーは選ばれたみたいで、その影響かミーの瞳は左目は生前と変わらず翡翠色、右目は霧の炎と同じ藍色です。
そして最後は…
「フーラン♪」
この白い男、白蘭が三歳年上のミーの幼馴染ということですかねー。此奴も例の能力のおかげか前世?の記憶を持ってるみたいです。因みに少し気になってたししょーの安否も此奴が教えてくれました。ししょーは深手を負いましたが無事だったみたいですねー。まぁ、今となっては関係ありませんが
「何ですか
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