標的0 Prologue
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ある日のヴァリアーのアジト。談話室にはベル先輩とヴァリアー霧の守護者前任だったマーモン先輩とそして霧の守護者後任だったミー、フランがいました。え?なんで過去形なのかって?それは今はヴァリアー霧の守護者はマモ先輩が戻ってきたんで守護者はマモ先輩がやるみたいです。ヴァリアーリングも取られちゃいましたしねー。今のミーはヴァリアーの下っ端枠ですよ。まぁ、元幹部なので幹部しか入っちゃいけない談話室とかも普通に入れるし、部屋も変わらずなんであまり以前とは変わらない感じなんですよねー。幹部っていう肩書にもあまり興味もないですし。
でも…
「しし♪マーモン♪」
「…何?用がないなら話しかけないで。金数えてるから」
この不愉快な光景はあまり見たくありませんね。もうミーなんて認識してない様にも感じるくらい静かに二人だけの世界に入っちゃってます。凄く疎外感があって不愉快極まりないです。確かに数年前から数か月前まではマモ先輩は死んでた…それも自殺で。だから気持ちも分からなくもないけど…。
「相変わらずだな〜、マーモンは。ったく、何で霧はこうも可愛げのないやつばかりなんだか」
「…それってミーも含まれるんですかー?」
思わぬ流れ弾で思わず口出ししてしまう。
「あたりまえだろ♪カエル」
「…っていうかー、堕王子はいつまでこのカエルを被せとくつもりですかー?もうマモ先輩帰ってきたからいいじゃないですかー。」
この堕王子はマモ先輩が帰ってきてからもこのくそ重たいカエルを被せ続けた。脱ぎたいって言っても駄目の一点張り。どうせ今回も…
「駄目に決まってんだろ♪糞ガエル」
…ほらね
「…理由を聞いてもいいですかー?」
あまりにも頑ななのでミーはミーから聞くことにしました。
「別に、理由なんてねぇよ。お前はマーモンが帰ってきても代わりは代わりだ。それ以下でも以上でもねぇし。だからこそ幹部しか入れないこの談話室に居るんだろうが。」
「…っ」
その言葉を聞いた瞬間ミーの胸にズキン!っていう痛みが走りました。
(代わり…代わり…かぁ。)
「…?カエル?」
「ベル…ちょっと言い過ぎじゃない?」
先輩が訝しげにミーに近づく。瞬間ミーは顔をあげて、柄にもなく叫びました
「堕王子!!!」
そう言った後、ミーは逃げるように談話室を後にしました。途中、誰かにぶつかった気がしますけどよく覚えてません。
実はミーは幸いなことに今日からジャッポーネで長期任務があるので暫くはこっちに帰ってきません。
場所は戻ってミーのいない談話室。もちろん、ミーが居ないのでミーの知らない会話が繰り広げられていた様です
「おぉ゛い!!フランとなんかあったのかぁ゛?」
「…別に。」
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