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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
OVA
〜暗躍と進撃の円舞〜
弱きは言い訳にならず
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「人の恰好以前に、あなたの装備も結構だと思いますけどね。何ですか、それ。もう色々と痴女(アウト)じゃないですか」

「あぁ!?痴女とは聞き捨てならねぇな!この格好はアタシ独自のシステム外スキルに都合がいいから着てるだけだ!合理的な理由があるんだよ!!」

「独自……?柔法の開祖はあなたではなかったという記憶があるのですが」

「違う違う、柔法じゃねぇって。人から教えられたスキルだけでなれるほど、六王は甘くないよ。あたしは、あたしだけのシステム外スキルを見つけてんの」

砕けた調子で掛け合いを繰り広げていた二人は、そこでやっと本筋から脱線していると気付いた。

おほんと一つ咳払いし、ノームの大隊を単独で返りうちにした伝説を持つ女性は軽い口調は改めるつもりはないのか、そのままの調子で言った。

「まぁ、そういう訳だ。あたしだって、ガラにもない説教なんてガキんちょにブチかました直後なんだ」

「それを言うなら私もですよ。結構な人数を動員されたにも関わらず、いまだに捕まっていないあの迷子にいい加減、怒りを通り越したモノを感じていたところです」

だからまぁ、と二人は言った。

絶対的な強者は、言った。

なんてことはない、いつもの口調で。

「「ちょっと八つ当たりさせろ」」

弱者がいかに細々とした策を弄したところで意味はない。

あまりにも強固なパーソナリティを持った正真正銘の怪物は、精緻な舞台全てを破壊して君臨する。
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