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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・20
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る面子は大変に重宝されるのだ。朝風本人は

「しっ、仕方無いわね!私の力が必要なら行ってあげない事もないわ!」

 とツンデレを発揮していたが、デカい態度を取った事で神風に頭を叩かれていた。実際、ナメた態度に球磨がキレると、クマではなくベアーというかグリズリーに変貌するので神風のファインプレーだったりするのだが。

「う〜ん、でも僕家事とか書類仕事は苦手なんだよなぁ。どうしたら良いだろう?」

「知るか」

 そんな会話を交わしていると、コンコンと部屋がノックされた。

「居るぞ〜、入ってこい」

「たっだいまぁ司令官!遠征の報告書持ってきたよ!」

「さ、さっちん!久しぶりだねぇ!」

 俺達の前にやって来たのは、皐月だった。松風とは仲が良く、『さっちん』『まっつん』と呼び合う仲だ……というのは皐月の談。

「あれ、まっつん何してんの?あ、例のチケットかぁ……今年は僕外れちゃったんだよなぁ」

「連チャンで引き当てる奴なんぞ殆ど居ねぇよ。今年は2人居たけど」

「ってか、さっちんも遠征班なの?」

「うん!僕達睦月型は燃費良いからね、殆ど皆遠征班だよ。それに、僕改二になって対空能力上がってから引っ張りだこなんだから!」

 遠征班は護衛の際に求められる物が多い。燃費の良さ、敵に遭遇しない為の索敵能力、万が一遭遇した時の為の戦闘力、そして何より、護衛対象の脅威となる潜水艦と爆撃機を殲滅できる対空・対潜能力。皐月は改二になってから総合的に能力が高まった為、遠征班の中でも忙しくしている。

「まっつんも所属が決まってないなら遠征班においでよ!」

「……うん。そうしよっかな」

「やった、決まり!これからよろしくねまっつん!」

 ニヒヒと笑いながら右手を差し出す皐月。おずおずと、しかし確りと右手を握り返す松風。

「まぁ、松風はまだ改になってねぇから当分は出さねぇけどな?」

「「えぇ〜!?」」

 非難するような声を上げる2人だが、ウチの規則は規則。ルールは守ってもらう。松風は当分、演習の日々だ。

「やっぱ鬼だね、キミ」

「うるせぇ、誉め言葉だこの野郎」
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