艦娘とスイーツと提督と・20
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「あぁそっか、キミが組んだんだっけ?あの訓練課程。姉貴やさっちんから聞いてたけど、あれは鬼畜だね、ホント」
苦笑いしながらそう言って、茶を啜る松風。内容はキツいとは言っているが、冗談めかして言っているという事は特には身体に異常は来していないのだろう。まずは一安心。
「それで、訓練課程が終わった後はどうするつもりだ?」
「あぁ、メインの仕事を選ぶんだっけ?」
ウチは規模もデカいし仕事の種類も量も半端ではない。その上『艦娘による独立自治』をコンセプトにした運営を行っている為に、規模の割には人間の職員が少ない。どうしても手の足りない整備班や食事の準備の主計課位だ。後は殆ど艦娘達の仕事で労力を賄っている。
「そうだ、仕事を大きく分ければ4つ。事務職・主計課・遠征要員・戦闘要員の4つだ」
事務職:読んで字の如く鎮守府の数字を握る。予算の都合から提督の執務の補助、艦娘達からの上申、本土との繋ぎまでをこなす。鎮守府の屋台骨。統括は大淀。
主計課:料理以外の掃除や洗濯、事務以外の雑務をこなす。主計課が確りしていないと鎮守府内は混乱する為に、雑務だからと下に見られる事もない。統括は鳳翔。
遠征要因:ウチの鎮守府だと一番忙しいのがココ。軍からの任務だけでなく、企業等からの護衛任務等も請け負っているので殆ど鎮守府に居着けない。しかし稼働率が高い分、稼ぎも良い。統括は特に決まっていないが、必要に応じて所属の軽巡の誰かが会議に出たりする。
戦闘要員:正にメインアタッカー。敵の漸減から海域の攻略、他の鎮守府との演習等々……戦闘行為を主に行う。平時は訓練をするか、能力の高い物は事務の補助をしたりしている。バトルジャンキーもチラホラ。統括は金剛。
「……とまぁ、大まかに分ければこんなトコか。勿論、手が足りなくなったりすれば事務職や主計課の連中にも出撃してもらうがな」
元々艦娘なのだ、戦う事こそ主目的。その為の基礎として、基礎訓練課程を行っているワケだしな。
「う〜ん……姉貴達は皆所属がバラバラなんだっけ?」
「あぁ、神風が事務職。春風が主計課、朝風が遠征要員だな」
「う〜ん、希望としては遠征要員なんだけど……朝風の姉貴が姦しいからなぁ」
「確かにな、あの喧しい世話焼きは俺も勘弁願いたい」
松風の姉である神風型の2番艦・朝風は、当初春風同様主計課にいた。しかし少々そそっかしく口が達者な所があった為にトラブルが頻発。鳳翔さんに『配置転換をお願いします』と頭を下げられる始末。そんな時、
『料理も洗濯も出来て、鎮守府内に居場所が無いクマ?なら遠征班でその腕を活かすクマ!』
という天の助けのような一声。遠征班は長期の航海で無人島等に停泊する事も多く、料理や洗濯が出来
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