39話「ロリへの愛は世界を救うか?J〜ドナルド先輩の電話〜」
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の事務所の奴らを洗脳して、後腐れなく爆発させてやったのさ。要人を次々と殺しまくった犯人は僕って事だね。
だがまぁ、これはブラドさんの復讐も兼ねた爆弾テロな訳なんだが……二つほど、関係がない場所を爆破している事に気づいたかな?これ以上の情報は要らないよね?トモヤ君なら推理して来てくれる……僕はそう思っているよ』
「タワーマンションを省くと怪しいのは……ダンジョン学園……」
『そうさ、正解だ。さすがは魔導学の天才だね。今、僕はダンジョン学園にいる。世界を救いたいなら来るといい。真実はそこで話そう
ああ。そうだ。僕がバグダインの手先とかどうか聞いてたよね?』
怖い冷めた声だった。ドナルド先輩は少しの間を置いて言葉を続ける――
『 本 物 の バ グ ダ イ ンなら、今頃ストレス家畜として何処かで生活しているんじゃないかな?ブラドさんが拷問した後に、苦しみの魔族にプレゼントしていたよ。テレビに映っているのは立場が逆転して調子に乗っているバグダインの影武者じゃないかなぁ?
向こうは向こうでブラドさんが邪魔だから、色々とロシアとかに根回ししていたようだけどね。それじゃ……またあとでねトモヤ君』
電話が切れた。全てはダンジョン学園で決するという事なのだろう。
俺は手が震えた。人間は殺した事がある。というか、軍人だって冒険者だって、反射的に人間を殺す訓練をすれば、平然と殺せるのだ。だが、これから魔導の恩師であるドナルド先輩と……殺し合いになると思うと、気が滅入りそうだ。どう考えても、ドナルド先輩は――破滅したがっているとしか思えない。
じゃないと、こんなに大量のヒントを俺に残さないだろう。
@ブラドさんの部屋を爆破。消去法で犯人を推理するとドナルドさんしか犯人がいない。
Aレッドゴブリンのアジトへの道のりが、車輪でバレバレで適当すぎる。
?アジトで回収した暗号文を流しただけで、一気にマスコミが動いて大騒ぎになる炎上の速さ。
ドナルド先輩は――止めてほしいのだ。罪を犯そうとする手を俺に止めてほしいからこそ――ここまで、意図的にヒントを出していたのだろう。
「お師様……?」
黙り込む俺に、白真珠が心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
悩んでも始まらない。全てはダンジョン学園に行かないと、この騒動はもっとひどい事になりそうだ。
「白真珠……ダンジョン学園にいくぞ。ブラドさんも……恐らくそこにいる」
「あの……お祖父様は何をしようとしているのでしょうか……?」
「遮断装置をぶっ壊すか、支配するかして一時的に停止させるつもりだろう」
「そうなったら……どうなります?」
「第一階層にいる人類は……苦しみの魔族によるストレス家畜にされる。急ぐぞ」
「はい、お師様……」
白真珠は下手した
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ