36話「ロリへの愛は世界を救うか?G〜通じない電話〜」
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知っているんだしね」
「お師様!考える事は全部、任せました!」
中略
「分かりました!やっぱり犯人はドナルドさんです!消去法で考えました!」
「白ちゃん……僕が自作自演で部屋を爆破なんて……すると思うのかい?それにほら――」
ドナルド先輩はゆっくりと言葉をつづけた。
「僕にはこんなアホな爆破事件を起こす動機がないじゃないか」
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……ををっ!?白真珠が真犯人を見事に当てていたっ!?よく考えたらドナルド先輩の行動が怪しすぎるぞっ!暗い笑みを浮かべていたし、声も冷めていた事が多々あった。
ガチでドナルド先輩が今回の黒幕の一人かもしれない……。
「いや、待てよ……だがこれだと不自然さが残る……ドナルド先輩はブラドさんを殺そうと思えば、何時でも殺せた訳なんだし……いや、自分が罪を被りたくないから、遠回りな方法を選んだのか?」
「次あった時、骨を折らないと駄目って事ですね!わかります!改心するまで指を1本1本折りましょう!お師様の先輩だから、念入りに殴って語り合って、正義の心に目覚めてもらおうと思います!」
白真珠が魔氷剣を掲げた。どうやら骨を折るを通り越して、凍らせる気満々のようだ。これでドナルド先輩が冤罪だったら笑い事では済まないが、先輩が犯人の可能性が高すぎて弁護できない……。
「と、とりあえず状況を確かめるために、さっさと悪徳都市に戻ろう。さっきのロシア軍は白い装甲車=ブラド一味だと考えて攻撃したんだろうし。この黒い車なら目立たないはずだ」
「あの……未だにドナルドさんと電話が通じません。ずーと回線に負荷がかかってますって言葉ばっかりです」
『安い商品を買うならカグヤ一万円ショップ!一万円ショップにようこそ!』
CMの音が、さっきから何度も何度も車内に響いた。可笑しい。悪徳都市の通信インフラって……元々、日本が担当していたはずだ。
日本という国は、21世紀初頭に大津波で3万人以上の死者を出して以来、あちらこちらに予備の通信設備を建てまくって対策している国だから、その予備が稼働しているはずなのに……なんで回線に負荷がかかって通信できないんだ?悪徳都市に結構近づいているのにありえないぞ……
あとまぁ……都市の方角から逃げていく冒険者たちの車両がいた。不思議だ。
反体車線は、災害から逃げる動物の群れのように、次々と車が通っている。どの人間も胸元に銀バッジや金バッジを付けているから、結構、高ランク……本当に嫌な予感がするぞ……。
下手したら既に悪徳都市が陥落しているかもしれん……。世界最強の米軍を撃破する方法を、魔物たちが思いついたのだろうか?
遮断装置がある限り、魔族の空間転移は防げるし、その環境下で米軍に勝つのは魔王でも無理だと思うぞ……。逆に遮断装置が壊れた
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