暁 〜小説投稿サイト〜
吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
35話「ロリへの愛は世界を救うか?F〜人類の裏切者〜」
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「どうしたんです?」

首を傾げて聞いてくる白真珠に、俺は携帯端末のモニターを見せつけて――

「ドナルド先輩からメールが来てる……『ブラドの裏切り』ってキーワードでネットを検索しろって」

「裏切り……?僕、文字読めないから読み上げてください!いったいどういう事ですか!なんか可笑しいですよ!そのメールっ!」

俺は運転しながら、片手で携帯端末をポチポチッと操作した。音声入力で『ブラドの裏切り』という文字を検索サイトに入力する。
そしたら……何百万件も出てきた。『ブラド候補、魔族のスパイ?』『全ての黒幕ブラド氏』などというニュース記事の一覧がズラリと並んでいる。
俺は早速、一番上に表示されているWEBサイトを開き、白真珠にも分かるように内容を読み上げた。

「……ブラド氏、魔族と繋がっている証拠が発覚。爆弾テロを命じた書類がネット上に流出……おい、この暗号文!俺がネットに流した奴だ!」

いやネットで流出させても、この速度で炎上して、現実の軍隊が動く訳がない……。
まさか……ドナルド先輩が書類を偽造して、あらかじめネットにアップロードしていた……?
いや、ありえない。魔族側の書類を偽造して、魔物を動かすなんて……ありえない……?いや、出来る人物がいる。
バグダインが魔族と繋がっていたら、偽造書類を発行させるのは簡単だろう……一応、書類の解読結果を整理するついでに、白真珠に説明するために口に出してみよう。喋っている最中に何か違和感に気付けたら良いのだが……。

「……あの書類を解読したら……前都市長ごと駅を吹き飛ばした爆弾テロ。悪徳都市の要人への暗殺、ダンジョン学園クエスト部への爆弾テロ……そういう事が書いてあったそうだ」

「つ、つまり、どういう事ですか……?」

「これらが示す事――それはブラドさんが……魔族の利益のために働く人類の裏切者――」

「お祖父様がそんな事するはずがありません!」

「他にも……この書類に重要なキーワードがある……苦しみの魔族主導による第一層攻略作戦……都市の上層部を魔族側の人間で満たし、気付かれない間にこっそりとすべてを支配しようとするのが……やつらの手先であるブラドさんの仕事だった……的な事が書いてある……」

「そんなの嘘ですっ!お祖父様は正義の味方で、きっと巨大ロボットを建設して海底に秘密基地とかがある組織のリーダーとか、そういうオチに違いないんです!お祖父様が悪党なんて事は絶対にありえませんっ!
そんな嘘みたいな事が真実だったら……僕は何のためにここに来たんですか!?悪党になったお祖父様を成敗するために僕がやってきたという事になるじゃないですか!ありえませんっ!」

白真珠が泣いた。赤い瞳から雫が零れ落ちる。
……彼女を不幸にしたくないと思う俺は――ロリ
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