暁 〜小説投稿サイト〜
吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
35話「ロリへの愛は世界を救うか?F〜人類の裏切者〜」
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食の神の怒りが静まった頃合を見て、俺は車を地面の外へと押し上げ、そのまま一直線に悪徳都市の方角へと向かった。途中、バラバラに大破された車両が幾つも転がっている。血が付着しているから……中にいたロシア兵は食われてしまったのだろう。
自走砲も逃げ切れずに砲ごと壊され、それが3両ほど転がっていた。ロシア側に生き残りが居たとしても、部隊を再編しないと追撃は無理に違いない。

「お師様ぁー。ロシアの皆さんはどこに行ったんですか?食われたのでしょうか?」

「きっと……後方――安全な場所に下がって、そこで部隊を再編しているんだろう」

「再編?」

「組織には指揮系統というものがあって……いや、もっと簡単に説明しよう。ロシア軍をコンビニで例えるぞ」

「とんでもないブラック企業な事で有名な業界ですね!僕もそこで働いた事がありますよ!恵方巻きのノルマがあって、売れなかったら給料から天引きか、店長の恵方巻きを食べろとか言われました!もちろん、腕の骨を折って店をやめましたよ!」

よしわかった。いつかその店に爆裂弾を叩き込んであげよう。いや……既に閉店しているか。競争が激化しまくりのコンビニ業界は頭が可笑しくなると経営できないのだ。
働いても働いても赤字だらけの状態に陥ると、頭がぶっ壊れやすい。コンビニはライバルに金を出させて店を次々と出すという安く済む戦略をとっているだけに、結構、気軽に出店させて閉店しまくっているのだ。

「まぁ……今回の騒動で、コンビニの店長が死んだり、アルバイトがたくさん死んだとするとしよう。コンビニの店長がいないとコンビニ店は動かず、アルバイトが減りすぎれば過酷な残業をやらないとダメだって事はわかるな?」

「サービス残業ですね、わかります」

「この状態が、今のロシア軍なんだ。コンビニ店を経営するために、人員が減りすぎた店を閉店して、他のコンビニ店に貴著なアルバイトを配置する作業が大変で、ロシア軍は行動できないんだ」

「よく分かりませんが、さぁ!お祖父様の所へGOです!」

「お、おう……」俺の説明は逆に分かり辛かったようだ。

「ところでお師様……バグダインの魔の手はどこまで伸びていると思います?」

「バグダインの言いなりになっている可笑しいロシア軍とかいる時点で、もう俺は訳がわからん。幾らなんでも、こんな事がばれたらあのロシア軍の責任者は銃殺刑だろうし、幹部のクビが何人も切られるような有様になるはずなんだ」

「よくわからないですけど……バグダインは凄い大悪党って事ですね!軍隊を動かすとか強敵臭が漂ってますよ!」

「うむ、他国の軍隊を、やっちゃいけない事に使える時点で恐ろしい力を持っている事は間違いないな。しかも、魔族側にも通じるなんて酷いクズだ……。あれ?」


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