第一章
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を敷き詰めた岸辺の間を流れるその小川を見ていた。
上から下に少し急に流れる小川を見ながらだ。彼は言うのである。
「こうした山の中に小川があるのを見ると」
「風情があるっていうんだね」
「うん、本当にね」
こう言うのである。
「あとね」
「あとはって?」
「いや、これで鮎とか沢蟹がいればなってね」
そうした川につきものの生き物達がいれば完璧だというのだ。
「そう思ったけれどね」
「探せばいるんじゃないか?」
「そうだよな」
隆のその話を聞いてだ。雅道以外の仕事仲間も言ってきた。
「こうした場所ならやっぱりね」
「いない方が不思議だよ」
「そうだね。自然が豊かな山だし」
ここに来るまでも今もだ。彼等の周りは緑に覆われている。その涼しげな木々も見てである。隆は目を細めさせたまま言ったのだった。
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