ガンダムW
1646話
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ルギスというのは容易に使いこなせる機体だった。
スーパーバーニアを改修した状態であっても、正直こんなもん? ってのが素直な感想なのだから。
「……五飛、お前の上官は色々と桁外れのようだな」
「残念ながら」
「おい、何でそこで残念ながらってのが出てくるんだよ。……まぁ、それはいいとして、トールギスの件は、正直今のところこれ以上の強化はしようがないんだよな。いや、勿論本格的に強化しようと思えば強化出来るだろうが。元々の設計そのものが古いし」
「……20年前に設計された、本当の意味で最初の戦闘用MSだからな。その辺りは仕方がない」
感慨深げに呟く老師O。
時の流れを感じているのか、それとも他にも色々と思うところがあるのか……
「ともあれ、トールギスをこれ以上改修するのも、無駄ではない。けど、連合軍の余力もあまりないのは事実だ」
「ふむ」
俺の言葉に納得してるのか、それとも何かを考えているのか。
ともあれ、老師Oは何も反論せずに俺に話の先を促してくる。
「そこで、これだ」
取り出したのは、一枚のデータディスク。
ウィナー家から盗み出したデータだが、そのデータディスクはこの世界で使われている物に入れ替えてある。
老師Oのような科学者に、技術班が作ったコンピュータの類を見せればどうなるのか、分かったものではないし。
一応大丈夫だとは思うが、そこから俺の正体に辿り着く可能性も皆無とは言えない。
「それは?」
「見ていれば分かる。一応五飛にも関係のある代物だぞ」
「俺にか?」
今までは黙って俺と老師Oの会話を聞いていた五飛だったが、まさかここで自分に関係のある物が出てくるとは思わなかったのだろう。
驚きの視線をこっちに向けてくる。
「ああ。ガンダムのパイロットなら全員にな」
「何?」
五飛に続き、老師Oまでもが不思議そうな表情をこちらに向けてくる。
そんな2人の視線を向けられながら、俺は部屋の中にあるコンピュータにデータディスクを挿入する。
すると、次の瞬間モニタに表示されたのは1枚の設計データだった。
それを見た老師Oは、驚愕の表情を浮かべる。
今までシャドウミラーの面々と会話をしても、ここまで驚くような様子は見せなかった。
それを思えば、老師Oがここまで驚愕の表情を見せるのは珍しいと言ってもいいだろう。
「このデータは……ウイングガンダムゼロ……それも、この仕様はH教授のものか!?」
仕様で分かるのか。
まぁ、ウイングゼロはそれぞれ違う仕様を考えていたらしいからな。
そう考えれば、老師Oが一目でこれを誰が考えたウイングゼロの設計データなのかが分かるのは理解出来る。
「老師O、H教授とは?」
「巨大なヒートショー
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