第七話:転校生と殺人鬼
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「うおぉっ!?」
突如怒号を上げた少女の腕に光が集まり、次の瞬間には鉄で出来た巨大な腕が庭の地面を抉っていた。ラシャは本能的な危機を感じて懐のナイフに手をかける。こんなものでISに太刀打ち出来るわけではないが、相手はISを完全に展開しているわけではないので、手傷か応援を呼ぶための隙を生み出すか位のことは出来る。
勝てるか?IS相手に勝ててしまうか?それを今日試すことが出来るのか?ラシャの中で用務員としての皮が剥がれかけた時、少女の腕部を覆っていた黒鉄の豪腕は光の粒子となって消えた。それを見届けると、ラシャも懐のナイフから手を放すと同時に軽率な自らの行動を静かに恥じた。
「あったまきた!目にもの見せてやるんだから!!」
少女はボストンバッグを引っ掴むと怒り心頭といった様子で大股で受付へと向かっていった。後にはクレーターじみた大穴とISの展開の巻き添えを食らって四散したゴミ袋。呆然とするラシャが残った。
「畜生、徹夜だなこりゃあ…」
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