第一部 ケイオスクルセイダーズ
プロローグ ビギンズデイズ
3.開戦の火蓋切って落とされる
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分岐点よ。丞一」
「What?」
「二択よ。それ次第で私の立ち居地が決まるわ」
「What?」
「ズバリ、私がボケかツッコミか」
「お願いします。霊夢さんにはツッコミでいてくださいお願い、ってこんなことやってる時点でお前ボケじゃねーか!」
丞一は言ってから、ハッ!と気づいてしまった。完全に後手に回ってしまった。
「安心しなさい。私は基本中立だから」
「だといいんだが」
「だとすればどうしましょう。まじで実験台になるやつがいないわ」
「ゲスいなぁ」
「何でこんな時に魔理沙は来ないのよ!」
「その魔理沙って人に同情するよ」
魔理沙なる人物はなかなかに可哀想な立ち位置にいる人だったが丞一は、ボケキャラでなければいいんだが、と自分の身を案じていた。
すると、上空から人の気配を感じた。しかも二人もだ。
片方は、箒に乗った白黒の服を着た金髪の魔女っ子。もう片方は、霊夢に似た巫女服を着た緑色の髪の子だった。
「霊夢〜。遊びに来たぜ〜」
「右に同じでーす」
「あんたたちね。ちょうど良かったわ」
霊夢がゲスい笑顔を浮かべていた。その笑顔は丞一が喧嘩相手に、ダークワンも喧嘩相手にオラオラ無駄無駄しながら向ける笑顔だった。
「おっ、こんにちはなんだぜ。丞一」
「いや俺お前のこと知んないんだけど」
「………最後にあったのは世界が一巡する前のことだったな」
「この世界にはプッチ神父でもいんのか?」
メイド・イン・ヘブンなんて誰も使ってすらいないだろう。それとも、プッチ神父がこの世界にいて幻想入りでもしているのだろうか。
「冗談はさておき、私は霧雨魔理沙!霊夢の親友だぜ!」
「あの私は知らないんですけど。もしかして、霊夢の彼氏さんですか?」
「違うわよ。こいつは昨日幻想入りしてきたのよ」
何故だろうか、丞一は否応になく嫌なことが起こるような気がしてならなかった。否、面倒くさいことと言ったところだろう。理由は簡単。ダークワンが俗に言ういたずらっ子の顔をしているからだ。
「ボーとしてないで自己紹介でもしたら」
考えてもしょうがないため、ポルナレフのジョジョ立ちをする。
「丞一……名のらしていただこう……慶条丞一!」
『────星から星の泣く人の 涙背負ってスタンドの始末 いつもニコニコ丞一さんの隣に這い寄る混沌ニャルラトホテプ!お呼びとあれば、即、SAN上!』
このスタンドは何をしたいんだろうか。見えないということを失念しているのではないだろうか。霊夢と魔理沙は当然のことながら無反応だ。だが、緑色の巫女っ子は違った。大きく目み見開かせていた。
「それで、霊夢。ちょうどいいってどういうことなんだぜ?」
「あんたたち、丞一と弾幕ごっこをしなさい」
「はあ!?霊夢、お前何言ってるんだ!頭でもおかしくなったの
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