第二話 世界の仕組みその六
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「こっちの世界の」
「神様がそうさせてるんかな」
「かもな、神様はこの世界一杯おるけどな」
「八百万か」
「こっちは神道と仏教やしキリスト教もヒンズー教も道教もイスラム教もギリシアや北欧の神様も信仰されてるで」
「ほんま一杯あるな」
「それでそういう神話にちなんだ神具もあるんや」
こちらの話にもなった。
「覚えておいてくれたら嬉しいわ」
「今覚えたわ」
「それは何よりや、それでな」
「ああ、復活の術やな」
「綾乃ちゃんも使えるで」
「かなり高度な術らしいけど」
その綾乃の言葉だ。
「うちは一人だけでなく何人も同時に復活させられるで」
「流石神星のトップやな」
「体力を回復させる術も一杯持ってるし」
「綾乃ちゃんはそうした術の天才でもあるねん」
また芥川が話した。
「瀕死の人間を一度に何人も回復させられるし毒や麻痺や石化も回復させられるしな」
「そうしや術なら何でもかいな」
「バリアーみたいな魔法で軍を守ってくれるし」
「敵の魔法とか科学の攻撃も防いでくれるんやな」
「そや、八百万の神々の力でな」
「凄いな」
「綾乃ちゃんは攻撃の術は苦手やけどそういうのが得意やねん」
こう中里に話した。
「ほんまに一度に復活、全開にさせてくれるから」
「戦争でやったらめっちゃええな」
「そや、これまではあちこちのならず者がのさばってるとこに進出して戦ってたけどや」
そうした戦をしていたというのだ、つまりこの世界は長い間まとまった政権がない無政府状態だったというのだ。
「これまで負け知らずや」
「綾乃ちゃんの力でやな」
「あと僕の忍術と」
ここでだ、芥川は。
自分の頭を左手の親指でこんこんとやって笑って言った。
「ここでな」
「頭かいな」
「四智星の一つやで」
「つまり頭を使ってかいな」
「この勢力の軍師やで」
笑っての言葉だった。
「筆頭のな」
「それでか」
「そや、これでも策略には自信があるねん」
「戦略戦術にもか」
「忍者であり軍師でもあるねん」
「忙しそうやな」
「政治は専門やないけどな、戦争については軍師やってるわ」
自分の役目もだ、芥川は中里に話した。
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