第二話 世界の仕組みその四
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「食べ終わったら都に行くで」
「乗りものの神具に乗ってか」
「そうするで」
「わかったわ、それで都は何処にあるねん」
「今の日本で言う京都市や」
芥川はわかりやすく話した。
「つまり平安京や」
「ああ、あそこか」
「あそこにそのまま平安京みたいな街があってや」
「綾乃ちゃんの家もあるんやな」
「お家っていうか宮殿やな」
「それがあるんやな」
「そや、御所の場所にな」
平安京で言うとそこになるというのだ。
「あるで、街には人もお店も多くてな」
「政治の機能も集まってるねんな」
「色々な奴もおるしな」
「他の星の奴もか」
「そや、おるで」
その彼等もというのだ。
「それで今は関西全域が領土やねん」
「近畿やな」
「昔の国名で言うと山城と摂津、河内、和泉、大和、近江、伊勢、志摩、紀伊に播磨やな。飛び地で出雲も持っとる」
「広いな」
「そやから今んとこ日本最大の精力やねん」
「けれど他にも結構勢力がある」
「そういうこっちゃ、それで僕等が目指すのはな」
それはというと。
「まずはな」
「日本の統一やな」
「そや」
それだというのだ。
「それでそこからな」
「この世界自体をか」
「統一するんや」
そうなっていくというのだ。
「まあよくある話やな」
「それで世界を統一してやな」
「世界を救うらしいけど」
「何でそうしたことがわかったんや」
「うちが神託受けてん」
綾乃があっさりと話してきた。
「それでわかってん」
「そこは巫女さんらしいな」
「世界を統一してこの世界を救えってな」
そうしてというのだ。
「うち前にこの神社に来た時に聞いてん」
「神託でか」
「そやねん、それでやねん」
「まずは世界の統一か」
「それを目指してるねん」
「この世界やばいんか」
「そうみたいやで」
綾乃は今度はやや曖昧な返答で答えてきた。
「巨人が出ることがそれかなって考えてるけど」
「今のところそれ以外は普通や」
芥川はこう中里に話した。
「モンスターが出ても普段は皆中世の暮らしや」
「室町のか」
「そや、そこに色々な技術が入ってるけどな」
「基本室町の頃か」
「それか戦国やな」
大体その頃だというのだ。
「安土桃山も入ってるにしても」
「基本そっちか」
「そうや、料理や服は僕等の世界に準じてるの多いけれどな」
「冷凍技術もあって」
「そこはちゃうで」
実際にというのだ。
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