第二章
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頷いて答えました。
「喧嘩したけれどそれでも」
「ハーモニカの音を聴いて優しい気持ちになれて」
「不思議よね」
その時のことを思い出してです。梓ちゃんはまた言いました。
「あの時、ハーモニカの音だけで仲直りできたなんて」
「多分ね」
真樹ちゃんはここで言いました。前を見て微笑みながら。
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