第二話 世界の仕組みその二
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「この国も浮遊島に領土あるんやで」
「何か大陸みたいに大きな島もあるって聞いたけど」
「あるで、ただ我が国が持ってる島はそこまで大きくないねん」
大陸程はというのだ。
「二つあるけど大体奈良県と滋賀県みたいな大きさや」
「ああ、関西の」
「そやねん、けど結構な人もおるから」
「国力にはなってるねんな」
「土地もええし」
肥えているというのだ。
「ええ場所やで」
「こっちの世界の飛空船は科学や錬金術で造ったんや」
そうしたものだとだ、芥川が中里に話した。
「これがまたよおて」
「役に立ってるんかいな」
「軍事にも使えてるし」
このこともあってというのだ。
「ほんまええもんやで」
「何か色々な技術があるってええな」
「そやろ、とにかくこの世界は何でもありや」
芥川は冷凍技術でここまで持って来た鰯で御飯を食べつつ中里に話した。
「そやから大体室町か戦国の頃の日本の感じでもや」
「全く同じやないねんな」
「そや」
実際にというのだ。
「この世界はな」
「他の国もやねんな」
「そや、今アメリカや中国や東南アジアのことの情報も集めてるけど」
「そうした世界か」
「そやねん」
実際にというのだ。
「どの国もな」
「魔法も科学もあって」
「仙術、陰陽道、錬金術、呪術ってな」
「色々なものがあって」
「文明を造ってるんや」
「それで色々な種族もおるんやな」
中里は自分の頭、額と髪の毛の境目にあるその角を摩って言った。ここで収めようと思えばすぐに頭の中に引っ込んだ。
「僕もそうで」
「ちなみにうち光人やで」
「光人?」
「精霊族で光の精霊やねん」
綾乃は笑って話した。
「人間族やないねん」
「綾乃ちゃんは精霊か」
「そやねん、精霊やと精神的な術とか回復系が強いねん」
そうした術がというのだ。
「これがな」
「ほな巫女さんには最適やな」
「そやで、ちなみに神具も持ってるで」
「幾つもやな」
「剣と勾玉と鏡や」
「あの三種か」
「皇室の方々のやないけれどな」
それでもというのだ。
「あと乗ってる生きものもあるんや」
「馬かいな」
「八岐大蛇や」
日本神話に出て来るあまりにも巨大な蛇だ、山も谷も八つまたぎ身体には木まで生えている途方もない怪物だ。
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