第八幕その三
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すぐにです、玉座から家臣の人達に言いました。
「ウーガブーの国との交流がね」
「そういえば最近ですね」
「あの国とのそれが乏しいですね」
「どうにもです」
「あの国とは」
「今現在あの国の下の方まで進出しているから」
だからというのです。
「そのことをお話する為にもね」
「ウーガブーの国に行ってですか」
「お話をされますか」
「そうされますか」
「そうしよう、アン王女とは長い付き合いだしね」
実はカリフ王が王様になってからのお付き合いです。
「だからね」
「はい、それではです」
「時間がある時に訪問ということで」
「それで、ですね」
「あちらの国に使者を送りますか」
「事前に」
「そうしよう、ではね」
カリフ王はすぐにでした、決断を下しました。そしてそのうえで使者の人をウーガブーの国に送ることにしました。
そしてお昼御飯を食べつつです、カリフ王は一緒に食べている人達にこんなことも言いました。
「アン王女といえば林檎だがね」
「はい、今もですね」
「林檎はお好きか」
「そのことですね」
「やっぱり毎食食べてるんだろうね」
これまで通りというのです。
「あの人は」
「やはりそうでしょうね」
「とにかく林檎がお好きな方なので」
「ですから」
「今も」
「とにかく林檎がないとね」
アン王女の場合はです。
「あの人は気が済まないから」
「では贈りものはです」
「林檎ですか」
「それにしますか」
「そうだね」
考えながらです、カリフ王は家臣の人達に答えました。
「若しくは林檎をモチーフとしたね」
「そうしたものですね」
「とにかく林檎か林檎にまつわるものですね」
「それを贈られてですね」
「アン王女に喜んで頂きますか」
「そうしよう、我が国にの林檎もあるし」
地下ですが果樹園もあります、光る茸や蛍の光で照らしてそのうえで育てているのです。オズの国は地下でも明るいのです。
「それじゃあね」
「林檎そのものですか」
「それを贈られますか」
「あとはルビーを細工して」
この宝石をというのです。
「林檎の形にした」
「そうしたものをですか」
「王女に贈られますか」
「そうされるのですか」
「これはどうかな」
この装飾品をアン王女に贈ろうというのです。
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