第3章 リーザス陥落
第97話 ゴールデン・ザ・ランス作戦
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ってたから警戒してたんだ。でも ユーリ達が一緒だから問題ないみたいだね」
「驚いたおーっ! ゴールデンハニー。初めてみたおーっ!」
「あ、アスカ。あまり前に出過ぎないで。ハニーは私達魔法使いの天敵なんだから」
興奮気味のアスカを宥めるメルフェイス。
そう、魔法使いにとってハニーは天敵。魔法の類が一切通じない最悪の天敵なのだ。極一部は除いて………。
「…………何? 何か言いたそうね。ゆぅ」
「いーや。何にもないぞ」
またまた、足蹴りをくらいそうだったからすぐにくるりと視線を代えたユーリ。
一瞬しか見ていないと言うのに、志津香は直ぐに感じ取った様で、脚に魔力を溜める芸当はほんと流石の一言だ。
それは兎も角。
「よしよし。これからリーザスを落とすために素晴らしい作戦を実行するぞ。ふふふ」
「はぁ、ずっとそればかりね。ほんとに上手く行くの?」
「オレ様の作戦は完璧なのだ。成功率100%。それはこの宇宙が始まった時から決まっている!」
「……自信過剰な馬鹿」
「どっからその自信がわいてるんだろうねぇ。ま マイナス思考よりは全然マシだが」
「こう言う勢いのある方がちゃっかりやってしまったりするのよね。男は勢いと体力、精力よ!」
薄ら笑いを浮かべてるランスを見て、ため息いたり、それなりに感心したり、といろいろな反応を見せていた。
「トマトは、何処へでも行きますかね! でも、ユーリさんとこの狭い空間で……………。いけない妄想が膨らんでしまうですかねーー」
「???」
トマトはなぜか興奮気味。そんなトマトの隣でいたクルック―だったが、言っている意味がいまいちわからなかった様で、首を傾げていた。
「さぁて、まずは使者の選定だな。よしよし、1人じゃ不安だ。リック それに清十郎。お前ら2人がやれ」
「はっ。お任せください」
「たまには悪くない趣向だ。ユーリ、剣は暫し預けておく。丸腰の方が相手の警戒心も薄れるだろう」
リック自身はその赤の軍の象徴でもある赤い剣 バイロードはそのまま持っていく様だ。それがリックと言う人物を証明する事にもなるのだから。だが、この戦場で鬼とまで呼ばれていた清十郎だが、歴戦の兵で以前よりヘルマンにも轟いていたリック程までは浸透されていないからそうはいかないだろう。だから丸腰である、というのが一番だ。
「判った預かる。ちゃんと返すから安心してくれ」
「ああ。……そう長くはかからんだろう」
メナド達にも今回の作戦の肝を伝え全ての準備は整えられた。
「リックと清なら 敵さんもある意味信頼するだろう。……丸腰なら尚更だ」
「がはは。有り得んが万が一でも失敗したとしても、男なら痛くないというものだ」
「……ランスが行けば
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