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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十三話 大きな誤算なのです。
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ンタールがめざとく自分の頬を見てきたので、ティアナは真っ赤になった。
「別に。自分に気合を入れていただけ・・・よ。」
という情けない答えしかできなかったのは不覚だった。
「ほう・・・?」
唇の端がお決まりの角度で歪むのを見たティアナは何とも言えない気分になった。「何もかもお見通しなのだぞ、愚か者め。」などと言われているような気がしてならなかったのである。
「フロイレイン・ティアナ。いいところに来られた。どうやら敵要塞の奴らに動きがあったようなのだ。そのことでフロイレイン・フィオーナが話をしたいと言ってきている。」
と、ミッターマイヤーが話しかけてくれたのが救いだった。
「動き?対峙するのに向こうも飽きて、またぞろ新しい手を考えついたのね?」
「そうなのよ。」
と、ちょうどそこに会議室に入ってきたフィオーナが声をかけてきた。ケンプや参謀、副官たちを伴っている。
「敵はイゼルローン要塞を制圧するのをあきらめて、恒星アルテナにこの要塞を沈めようとしているようなの。」
「沈める!?」
「というのはね・・・・。」
ここで、副官が操作すると、ディスプレイ上に現在のイゼルローン要塞、それに敵要塞であるアーレ・ハイネセンが映し出された。
「今双方がこの位置だからこそ、お互いの主砲は封じられた状態になっているわけです。が、こうするとどうでしょう?」
ディスプレイ上にアーレ・ハイネセンが後退する動きが展開される。すると、徐々に相対方向の双方の流体金属層が薄くなっていくのが分かった。
「我が方もそれについていかざるを得ないな。装甲が薄くなれば相手の主砲が使用できるようになる。そうなると、撃ちあいになるが・・・正直なところわが方が敵を凌駕できるとは思わない。」
と、ミッターマイヤー。
「その通りです。」
「そこで、敵はこのように・・・・。」
フィオーナが副官を促すと、たちまちディスプレイ上に逃げるアーレ・ハイネセンと、それに追いすがるイゼルローン要塞の動きが展開された。いくつかのパターンが示されたが、最終的にはいずれもイゼルローン要塞のみが恒星アルテナに吸い込まれて消滅し、アーレ・ハイネセンは悠々とイゼルローン要塞が元あった座席に座っていく・・・というパターンなのであった。
これには一同堪り兼ねたようにうなりを上げるしかなかった。
「ううむ・・・・・。」
腕組みをしたミッターマイヤーが、
「俺も今提示された以外のコースは思いつかないな。これでは敵の思うつぼだ。どう思う?ロイエンタール。」
と、僚友に視線を向ける。
「残念ながらそうなるな。だがな、ミッターマイヤー。このまま座して待っていては、あの闖入者の主砲の良い的になるだけだ。」
「それは分っているが、かといって追撃すればああなるというのはわかりきっているではないか。」
「
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