ガンダムW
1645話
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凛とのデートをした日から、1週間程……凛の次には綾子ともデートをし、こちらもまた1人では立てない状態になった綾子を基地に運び込み、軍の兵士達から激しい嫉妬の視線を向けられるという一幕はあったが、それ以上は特に騒動らしい騒動もなかった。
X-18999コロニーから逃げ出したバートン財団は全く動きを見せる事がなく、OZの方も今は戦力の再編に戸惑っているのか派手な動きはない。
もっとも、連合軍の方も動くに動けなかったが。
何度かトールギスを使ってMS隊と模擬戦を行ったが、正直練度的な意味ではかなり悪い。
少なくても、俺達が鍛えたエアリーズ隊とは比べるのも馬鹿らしくなる程だ。
まぁ、エアリーズ隊を鍛えた時間を考えれば、この結果は必然だったのかもしれないが。
ともあれ、そんな日々を過ごしていると……最初に帰ってきたのは、意外な事に五飛だった。
しかも、頼んではいたけど本当に老師Oを連れてきたんだから、驚く。
いや、五飛が有能だというのは知っていた。
だからこそこの結果も決して有り得ないという事はなかったんだろうが、基本的には口下手というか、ぶっきらぼうな性格をしている五飛だ。
まさか本当に老師Oを連れてくるとは思わなかった。
「ほう、お主がアクセルか。トールギスを使ってシェンロンガンダムを圧倒したという話だが?」
科学者とは思えない程に体格のいい老師O。
それこそ軍人だと言われれば納得してしまいそうになるのは、俺だけではない筈だ。
禿げているのか剃っているのか分からないが、スキンヘッドの頭をしている事もあって、かなりの迫力だと言ってもいい。
それでも目には明確な知性があるのを見る限り、間違いなくこの男は科学者なんだろう。
「ああ。アクセル・アルマーだ。ガンダムの開発者に会えて、光栄だよ」
老師Oの差し出してきた手を握ると、力試しだとでも言いたげに思い切り力を入れられる。
だが……幾ら体格が良くても、所詮はこのW世界の、それも軍人ですらない男だ。
そんな相手に幾ら力を入れられて手を握られても、正直なところ特になんとも思いはしない。
それでもこのままやられっぱなしだというのは、ちょっと面白くない。
少し……本当に少しだけ、相手の手の骨を折らないように注意しながら、そっと手に力を入れ、向こうの手を握り返す。
「ぬおっ!」
手加減に手加減を重ねたのだが、それでも痛かったのか、老師Oは苦痛の悲鳴を上げて俺から手を離す。
そして思わずといった様子で、握られていた手を撫でていた。
「おや。少し力を入れ過ぎたか? 出来るだけゆっくりと……殆ど力を入れないようにしたつもりだったんだけどな」
「くっ、くははははは。いや、構わんさ。今回の件はこちらから持ちかけた事だ。
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