突撃!!聞かん自慢。
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と身をかわしたが。
「始まりました!!行きますぞ!!」
「何?ルッツ、何をすれば・・・うぉぉぉぉ!!!」
ビッテンフェルトが飛び下がったそのすれすれを本物の弓矢が走り抜けていく。扉の中はまさに戦場だった。戦国時代、現代ゲリラ戦、近未来戦闘、ありとあらゆる戦闘がごったまぜになって展開され、その余波がこちらに来るのである。
「なんだこれは!?」
「これはシュミレーションなのか!?本当に!!??」
「リアルものよね!!」
「うぉぉぉぉ!!!危ないぞ!!銃弾が雨あられと!!」
「危ないッ!!ミサイルが!!」
一同はパニック状態になり、もはや体験するどころではなく必死にもと来た出口に団子の様になって一絡げに走り込んでいった。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・。ああ〜〜死ぬかと思った。」
ティアナが息を喘がせながら言う。
「な、なんだったのだ、今のは?どういう仕組みなのだ?」
ワーレンが唖然と扉を凝視している。
「わからんが、これがルッツ提督の鍛錬の一端なのだろう。俺も見習わなくてはならんのかもしれんな。ここの所艦隊指揮ばかりで白兵戦のトレーニングをしていないことの報いだったのかもしれん。」
いや、あれはトレーニングレベルじゃないから、と夫に突っ込もうかどうか悩むティアナであった。
次はメックリンガーの旗艦クヴァシルである。巡航艦を再設計して、旗艦化したような設計であり、高速戦艦にも似たコンパクトなフォルム、そしてビームコーティングや内蔵型機関等による装甲のコンパクト化が、スマートな外観を演出することに成功していた。
「メックリンガーの奴、どんな内装を施しているかな?」
ビッテンフェルトがミュラーに尋ねる。
「さぁ、小官にはわかりかねますが、提督のことですから、おそらく芸術に関係したものをおもちになっていらっしゃるのかもしれません。」
「休息の時には音響を良くしたオーディオルームにこもっていらっしゃるのかもしれないわよね。」
と、フィオーナ。
「案外絵に没頭しているのかもしれんな。私もメックリンガー提督の絵を一枚所蔵しているが、前衛芸術と言われる絵はピカソに匹敵するものだと思う。」
レンネンカンプが感慨深そうにうなずいている。
そうこうするうちに、副官一同がと列するなかを、メックリンガーの出迎えを受けた一同は旗艦に乗り込んでいった。
「流石に艦橋は公の場で、そこに自らの趣味を持ち込むというのは感心しませんからな。私のプライベートルームにご案内しましょう。」
そういうとメックリンガーは一同を優雅な素振りで導いた。
「卿、プライベート時には何をしているのだ?」
ミッターマイヤーが尋ねる。
「オーディオルームにこもって音楽を聴きます。あるいは時間が許せば絵をたしなんでおりますな。」
流石は芸術家提督、予想通り
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