突撃!!聞かん自慢。
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た方がよろしいでしょう。・・・おい!提督方に『あれ。』を持ってくるように!」
『あれ?』
提督たちが一斉に「?」を頭の上に描く。「あれ。」とはいったい何なのだろう。それはほどなくしてわかった。装甲服にも似た、だがとても軽い軽量鎧のようなものが従卒たちの手によって運ばれてきたのである。
「これからお見せするところにご案内する前に、まずこれを着用していただきたい。」
「なんだこれは?ずいぶんと物々しいな。」
ワーレンが尋ねる。
「まぁ着ていってみればわかる。俺としては卿らをむざむざと死なせたくはないのでな。」
『死ぬ!?』
なにやらイヤな汗が提督たちの背中に流れたが、ここまできて引き返すのも悪い気がして誰もそれ以上言わず、その鎧のような物を身につけた。
「準備はよろしいですな。ではご案内致します。」
ルッツは先頭に立って歩いていたが、徐々にそれは早足になった。まるでずっと我慢していたおもちゃを買ってもらい、一刻も早くそれで遊びたい子供のような様相である。
「?????」
一同は何が何だかわからずにルッツの後に続いた。いくつか廊下を曲がり、階段を下りて、頑丈な扉の前にやってきた。その左右にはなにやら銃のような物が立てかけてある。
「ほう?これは小銃と呼ばれるものか。短銃もあるな。どれも地球時代のものではないか。これは村田式38銃だな。そしてこっちはミュケレット式火縄銃ではないか。」
ズラリとならんだ銃器コレクションの中で正確にそれを言い当てたのはさすがはロイエンタールであった。
「流石はロイエンタール提督、よくご存じだ。皆さんどうかお好きなものを一つ取ってください。間もなく始まります。頭にかぶっている兜のまびさしをおろしてください。」
「なに?何が始まるのだ?」
ミッターマイヤーが突然のことにうろたえる。
「シュミレーションです。この先では最新式のシュミレーションがあり、様々な状況下での戦闘を楽しめるのです。」
「ほう!!そいつはいい!!いいだろう!!格闘戦闘は俺の得意とするところだ!!」
「面白そうだわね。」
「久しぶりに運動するのも悪くはないな。」
「興がありますな。」
などと提督たちも乗り気である。さっそく各々目についた武器を取り上げた。
「準備はいいですか?では、行くとしましょうか。」
ルッツが扉脇のコンソールを操作すると、けたたましいアラーム音が鳴り響き、室内が赤く点滅する。「????なにこれおかしくはないか?」と提督たちの頭にアラートが鳴りだしたとき、それは既に始まっていたのである。
扉が開け放たれ、数歩足を踏みいれた一同に突如としてもろに爆風が吹き付けてきた。提督たちはまるで将棋倒しのように風圧を食らって後ろに倒れる。さすがにロイエンタール、ミッターマイヤー、ティアナ、フィオーナ、バーバラなどは軽々
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