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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
魔剣との出会い
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い聞かせるように右手に持った魔剣を見る
「これも…夢だった、俺はただ、散歩に来ただけ
…それだけなんだから」

十字架に向き直り、片手で大剣を地面に突き刺す様に振り下ろす
ズンッ!

重い音を立てながら床へ深々と突き刺さる紅白の大剣

「…じゃあな、助かったよ
…お前が居なきゃ、俺は死んでた
だから、ありがとう」

最後にその綺麗な刀身を優しく撫でる

『……………』
―――刹那、膨大な量の魔力が自分の中に流れ込んできた

「ッ!?ガぁァァァぁッッ!?」

その余りの苦痛に叫びを上げる
その魔剣から手を離そうとしても、接着されたかの様にその手は剥がれない

―――魔核エーテライト、認識

…声が響く

―――コード:アンロック…承認

一度流れ込んできた魔力が、再度魔剣へと流れていく

―――システム:ブレイブソード…展開

それは結晶へと変化しながら更なる光を放つ

―――ネフィリム機関をオーバーロード
――環境変数、ブレイズゼロに固定

そして…

――――魔力結晶体…構築
――《魔剣少女》開放します

―――光が弾けた

「くっ…!?」

「――あら、やっとスタートかしら?」

光の中で、女の子の声がする

「この私を扱おうだなんて…物好きな方も居るものね」

そこに居たのは、かなり露出の多いサンタの様な衣装を着た、長い髪の少女だった
その頭には2本の禍々しい角が生えていて、普通の少女では無いことを感じさせる

「…ッ!誰…だ!」

「あら、そんなに怖い顔をしないでも大丈夫よ?
…とは言っても、簡単には警戒は解けないでしょうね」

「………」

無言のまま、右手に持った魔剣を少女に向ける
少女は「あら怖い」と戯けたように返し続ける

「では、自己紹介をしましょうか
……私は魔剣グラムと魔煉サンタクロスの融合体、あるいはキメラ
本物でも、偽物でもない、この世に存在してはならない禁忌の魔剣
名は…【聖王の剣】または偽剣グラム×サンタとでも呼んで頂戴」

そこまで言うと両手でスカートを摘みながら軽く一礼する

「…魔剣少女、か…」

「えぇ、そうよ
――貴方の持っている、その魔剣のね
…それより、貴方も自己紹介するのがマナーと言うものでしょう?」

「…俺は、十夜」

「そう…十夜、ね
私はマスターと呼ばせてもらうわ」

「マスター?」

「そう、貴方が私のマスターよ
最初はどうしようかと思ったけれど…
貴方は【使えそう】だからね…」
「どう、マスター?私の使い手に…マスターになってみる気はないかしら?」

スッとその赤い手袋に包んだ手を差し出すグラム×サンタ

「………あ
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