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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
魔剣との出会い
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を躱す
その際さっきの衝撃で吹き飛ばされたであろう大剣が避けた先に転がっていた
「………」
―――冥獣は、まだ動かない
逃げるのならば、今がチャンスだ…と言うのに俺の身体は、動かない
目の前の大剣が放つ魔力に動きが止められたように
「チッ!」
何故か目の前の大剣を置いていってしまうと、取り返しのつかないことになりそうな予感があった
そんな予感がしたからだろうか?
目の前の大剣を持って、その場から逃げ出した
…後ろの森からは、冥獣の歪な叫び声が響いていた
〜〜〜〜〜〜
「…ここまで来れば、大丈夫、だろ…」
偶然見付けた小さな教会へ身を隠し荒い息を整えながら座り込む
街への道は冥獣が塞いでおり仕方なく街とは逆の方向…つまり森の奥まで走って来たのだが…
「ふぅ…こんなとこに教会があるとは…んっ…お陰で助かったぜ…」
走っている内に運良くこの教会を見つけ、その中に隠れた訳だ
「ったく…いきなりどデカい魔力振が発生したと思ったら魔剣みたいなのが出て来て、挙句に冥獣とかくれんぼとは…
………泣けるぜ」
…ちなみに、今も教会の外では冥獣が叫び声を上げながら俺を探し回っている
【アアァ…ハカイィィ!!】
ガァンッ!
「うおっ!?……アイツ…無茶苦茶しやがって…!」
外で冥獣が暴れている影響でコチラにまで振動が伝わってくる
恐らく辺りの木を手当り次第吹き飛ばしているのだろう
(この魔剣は不幸を司る力でも持ってんのか…!?)
床に刺した魔剣を眺め…いや、睨み付けながら心の中で愚痴る
魔剣は何の反応も返さない…いや当たり前だが
そうして数分…いや数時間だろうか?
いつの間にか外からの衝撃も、声もしなくなっていた
「ようやく行ったか…?」
壁に手を付きながら静かに立ち上がる
「っと…コイツも持ってかないとな」
ガッと床に刺さっていた魔剣を掴み取り、掲げる
――そしてある事に気付く
「…この剣…全然重くないな、と言うか軽い…?」
逃げているときは気付かなかったがこの魔剣、見た目に反してかなり軽い
コレならあの冥獣とも戦えたんじゃ…?と思う十夜だったが…
「これ、もしかして中身が空っぽで軽いんじゃ…?」
そうであればさっきの一撃を受ければ剣ごと真っ二つ…
そこまで考え身震いをした
と、言うか戦闘経験の無い自分がいきなり魔剣を持って戦え、と言うのは中々に理不尽である
―――それも中身が空っぽの良くできた魔剣の玩具であるならば
「…まぁ、取り敢えず帰るか」
大きな溜息を一つ零してその大剣をブンブンと振り回しながら教会から出る…普通に危ない
そんな考え事をしていたからか、十夜は気付か
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