第三十七話 一つになってその三
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「紫の薔薇もです」
「飾られるのですか」
「はい、そうして」
そのうえでというのだ。
「式を迎えたいです」
「そうされますか」
「儀礼は定めた新旧想法の儀礼を取り入れた」
「新たなですね」
「それで行いたいです」
「わかりました、では」
「はい、その時は」
「宜しくお願いします」
厳かな物腰でだ、マリーは王に述べた。そうして自身の婚礼の用意を進めていく。その彼女に今はだった。
オズワルド公そして司教が前に控えてだ、彼女に話した。
「それではです」
「これからですが」
「我等もです」
「マリー様と共に」
「私ではなくです」
マリーは二人、そして二人の後ろにいる旧教徒の諸侯達に言った。
「王家に忠誠を誓って頂けますか」
「王家にですか」
「マリー様ご自身にではなく」
「そう言われるのですか」
「我等に」
「はい、私個人ではなくです」
マリーは穏やかな声で二人そして旧教徒の諸侯達に話すのだたt。
「是非です」
「エヴァンズ家ですか」
「王家そのものにですか」
「そうです、私は王家の者に過ぎません」
例え摂政であってもというのだ。
「ですから」
「そう言われるのでしたら」
オズワルド公が応えた、ここで。
「我等もそうさせて頂きます」
「お願いします」
「それが国の為になるのですから」
「はい、これからは我が国はです」
「信仰の違いはですね」
「完全に乗り越えてです」
そのうえでというのだ。
「一つになるべきです」
「だからですね」
「はい、王家の下にです」
「新教も旧教もですね」
司教も言った。
「あるべきなのですね」
「そうです、そして旧教徒もです」
例え新教が優位であってもというのだ。
「王家は用います」
「臣としてですね」
「このことを強く約束します」
「そうして頂けますか」
「お二人の役職はそのままです」
マリーはオズワルド公と司教に実際に約束した、そのうえで旧教の諸侯達にも顔を向けてそのうえで彼等にも話した。
「卿達もです」
「我等もですか」
「地位はそのままですか」
「そしてそのうえで、ですね」
「この国の為に」
「働いてもらいます」
是非にという言葉だった。
「宜しいですね」
「わかりました、では」
「これからも奉職します」
「その様にさせて頂きます」
「私は国の僕です」
マリーは自分が何か、今はっきりと言った。
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