艦娘とスイーツと提督と・19
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としよう。
〜数時間後〜
「いや〜どうにか間に合った……サンキューね提督」
「おぅ、あんまり無理して本業に支障は来すなよ?」
「流石にその辺は弁えてるってぇ、あ〜ブラウニー美味い」
テーブルにだら〜んとたれぱんだのようになりながら、モショモショとブラウニーを咀嚼する秋雲。
「というかマジで何で俺に手伝わせてんだよ」
「だって昔から言うじゃん?使える物は猫の手でも借りろ、って」
「聞いた事ねぇよ。それなら姉妹艦に手伝って貰えよ、陽炎型でも夕雲型でも絵の上手い奴とか手先の器用な奴はいるだろ?」
「あ〜、そうなんだけどさぁ……」
何か言いにくそうにしている秋雲。
「アタシが原稿の手伝い頼みに行くと、何でか誰も居ないんだよねぇ。テーブルの上とかに湯気の立ってる湯呑みとか置いてあったりするのに」
「忍者か何かかよ」
そういえば最近、川内と神通が『駆逐艦達の隠密行動が上手くなってきた』と嬉しそうに語ってたっけな。まさか原因は秋雲か?
「ってかどんだけ避けられてんだよお前は」
呆れた物だ。それだけ避けられるという事は、余程の事をさせられたに違いない。
「でしょ!?酷いよねぇ、前にちょろっと原稿の修正の手伝い頼んだだけなのにさぁ……」
む〜、とむくれている秋雲。ちょろっと?
「……ちょっと聞くが秋雲、お前の言う『ちょろっと』は今日俺がやっつけた位の量か?」
「え、そだよ?何か変?」
「……そりゃ避けられるわ」
あの量は常人からすればちょろっとと呼べる物量ではない。軽くトラウマになるレベルだ。
「まぁ今回のは割と軽めだったけどね〜。酷い解きはあの3倍位の量だし」
「それを一人でやっつけたのか?」
「まっさかぁ!あん時は巻雲が泣きながら手伝ってくれたよ」
巻雲……お前幼い顔して苦労人ポジなんだな、チケット引いたら手厚く労ってやるからな。俺は密かにそう決意を固めた。
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