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フロンティアを駆け抜けて
ホウエンの怪物
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を言われている……のかもしれない。

(本当は突き飛ばしてごめんなさい、主を許してくれてありがとうございます……ってサーナイトは言ってくれた。ネフィリムさんがダイバ君に渡したサーナイトは、ダイバ君を大事に想ってる……きっとそうだよね)

 サーナイトの立場のために咄嗟に嘘をついてしまったが、自分たちを心配する言葉をかけてくれた。これから一緒にバトルをすれば、バトルを通しながらダイバにそれを伝えられるかもしれない。その希望を持って、ジェムは立ち上がる。

「それじゃあ行くよ。パパに勝つために……バトルタワーへ」

 自分の両親に挑みに行くとは思えないほど重苦しく、母親の方は眼中にも入っていない。それが昨日までの自分とシンクロして見えながら、ジェムはダイバとバトルタワーへ向かう。受付をすると、マルチバトルに挑む人は少なくないと言われた。現在唯一トレーナーがタッグを組んでバトルが行えるルールだからだそうだ。ジェムはダイバの指示通りのポケモンを二匹指定する。キュウコンとラティアスだ。

「今までパパに勝った人はおろかブレーンの元までたどり着けた人はいない……それだけ、トレーナー同士でタッグを組むのは難しい。相手はバーチャルだから連携は完璧なのもある」

 トレーナー側はお互いの意思疎通が出来なければ動きはバラバラになる、しかしバーチャルポケモンは同じコンピュータが動かしている以上、統率は乱れない。だから普通の施設よりも難易度は遥かに高いということだ。ダイバがサーナイトを使って指示を送ると決めたのは、ジェムとダイバのチームワーク……というより、ジェムがダイバにとって都合よく動くようにするためだろう。
 マルチバトル専用のバトルフィールドにジェムとダイバは立つ。試合開始のブザーが鳴ると、バーチャルトレーナーも二人現れた。アスリートとバックパッカーのようだ。

「ポケモンバトルでも 俺様が 一番だ!」
「あんたと バトルするの こいつと 首を長くして 待ってたよ!」
「どうせコンピュータが指示を出すのに下らない……さっさと片付けるよ、ガルーラ」
「うん、頑張ろうね! いくよキュキュ!」

 出てきたヴァーチャルポケモンはピカチュウとナッシー、そしてジェムはキュウコンを、ダイバはガルーラを繰り出す。ダイバは早速作戦通りメガシンカの力を開放する。ガルーラのお腹の中の子供が飛び出て、二匹で戦うメガガルーラになった。

「まず僕がいく。メガガルーラ、『岩雪崩』」

 ダイバが先制し、母親のガルーラが宙に大量の岩を出現させて相手へ雪崩させる。更に子供のガルーラが真似をして小規模の石礫を起こして、何度も投げつけた。ナッシーの体が何でも岩にぶつかり、怯む。

「ピカチュウ 『電磁波』」
「キュキュ、『
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