second contact
ep.041 demerit burst 3
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てシャットアウトした。
2人は何のタイミングもなく、同時に踏み切った。
しかし庵鬼はここで衝撃を受ける。
踏み切るのとほぼ同時に悠持の姿が消滅したのだ。
つまり、一瞬にしてマッハ3以上の速度に達したのだ。
『さっきまでとは次元が違う。 残像すら見えなく....。』
すると途端に庵鬼の目の前に悠持が現れる。
庵鬼は焦りから出現した悠持を両断するかのように太刀を横殴りに振った。
だが、それは質量を持った残像だった。
『しまっ....!!』
次の瞬間、意識が吹き飛ぶかのような速度で何かが衝突する感覚を庵鬼は体感する。
それは悠持が能力で2倍のパワーと速度にした拳による一撃だった。
人形が宙を舞うかのように庵鬼は宙を舞いながらコンクリート製の柱を何本も折っていく。
普通ならくらった時点で即死している。
それなのに庵鬼は無事などころか、意識を保って立ち上がってきた。
しかし、その体は一撃しかくらっていないなど信じられないくらいズタボロになっていた。
「くっ.........。」
庵鬼は太刀を杖代わりにしてギリギリ立っている。
もはや勝負がついたと言っても過言ではない。
悠持も減速してようやく停止したが、打ち込んだ右腕は根本からだらんとしていて、足にも多大な負荷が掛かったため地に膝を付く。
『これが2倍の負荷...もう右腕と足の感覚がない。』
悠持は立っているのかどうかも分からない状態だ。
もう2本の足では歩けないため、足を引き摺るように地を這いながら庵鬼に近付く。
庵鬼もとうとう太刀を杖代わりにしても立てなくなり、悠持と同様に地を這いながら近付く。
気を張っておかなければ今すぐにでも意識が飛んでしまいそうだ。
「まさか.....まだ奥の手を持ってるなんてな。」
庵鬼が掠れかけた声で話し掛ける。
初めて出会った時から悠持は"まだ人に見せていない何か"を持っていると感じていた。
しかし、その正体は自分の想像を遥かに超えていた。
「これは奥の手なんて言えるものでもない....これは"リスクを持った強化"と言っても過言ではない。 故にこれを引き出させたお前は相当の強者なことは確かだ。」
互いにジリ貧になりながら目の前まで迫った。
もう立ち上がることも不可能で、相手を殴ることすら不可能なため最後の勝負はシンプルだった。
「もう....ジャンケンで良いか?」
庵鬼が提案した。
悠持も予想外の提案に内心驚いていたが、先ほどの激しい戦闘から考えればジャンケンで勝負が決まるなら文句はないと思った。
「ジャン」
「ケン」
「ポン」
たったそれだけの言葉で勝負は決まった。
庵鬼は"チョキ"を出し、悠
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