ガンダムW
1644話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いくか」
小腹が空いたのは事実だったので、凛の言葉は俺にとってもありがたいものだった。
そうして店の中に入ると、凛が入ろうと決めた店だけあって間違いなく優良店と言ってもよかった。
ウェイトレスに案内された席に座り、メニューを見る。
写真付きでどんな料理なのかが分かりやすくなっている点もいいし、店の中に聞こえている音楽もうるさくはなく、聞こえない程でもない。
BGMとしては最適だと言えるだろう。
こういう音楽は……リラクゼーション音楽って奴か?
海の音と落ち着く音楽の組み合わせ。
その音楽を耳にしながら、メニューの中にあった料理を適当に選んで注文する。
「ミックスピザ、フライドポテト……お、ビーフカツサンド? 珍しいものが置いてるな。これも頼む。それと、飲み物はアイスティーで。ああ、それと食事が終わった後でソフトクリームを」
目についた料理を注文していくのだが、それを聞いていたウェイトレスが少しだけ驚く。
それでもこのくらいの量なら、ある程度大食いの奴なら普通に食える量だしな。
「私は、この店長のお薦めセットをお願いするわ。ケーキはモンブランで」
凛の注文には特に驚いた様子もないウェイトレス。
やっぱり、俺の注文だけに驚いたんだろう。
ウェイトレスが去っていくのを見送っていると、何故か凛がジト目で俺を見ているのに気が付く。
「ちょっとアクセル。随分とあのウェイトレスを熱心に見てたけど、一緒にいる恋人の前で堂々としすぎじゃない?」
「別にそんなつもりはなかったんだけどな」
そう言うものの、凛が俺を信用する様子はない。
まぁ、俺の女癖の悪さを考えれば、この態度は仕方がないのかもしれないが。
だが、誓って言うが、今は別にあのウェイトレスの後ろ姿に目を奪われていた訳ではない。
「ふーん……ま、そういう事にしておいてあげるわ」
あからさまに自分が妥協しましたといった感じの凛だったが、それ以上は特に何も口にせず、店の中に流れている音楽を楽しむ。
そのまま少し経ち……やがて先程のウェイトレスがモンブランと紅茶、それとアイスティーにフライドポテト、ピザを持ってやってくる。
「ビーフカツサンドの方は、もう少々お待ち下さい」
「ああ、分かってる。楽しみにしてるよ」
ウェイトレスの言葉に、特に怒るようなこともなく、そう返す。
実際、ビーフカツサンドを作るのに時間が掛かるというのは、理解していた。
何しろメニューには『店長拘りの品』と書かれており、そのすぐ近くには注文を受けてから肉に味付けし、衣をつけ、揚げる……となっているのだから、時間が掛かるのは当然だろう。
メニューの写真では、ビーフカツに完全に火を通していない状況……いわゆる、ローズ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ