ガンダムW
1644話
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は、それこそ年代物の宝石の類が大量にあったしな。
偽物の類がなかったのは、デルマイユにも宝石を見る目があったんだろう。
色々と欠点の多い男なのは間違いないが、貴族としてならそれなりに有能だったのは間違いない。
絵画やら銅像やらその他諸々芸術品の類に外れはなかったみたいだし。
いや、空間倉庫の中にあるものをきちんと鑑定した訳ではないので、もしかしたら偽物も混じってるかもしれないが……少なくても、デルマイユから奪った宝石には偽物の類は一切入っていなかったのは、それこそ凛が確認している。
それを考えれば、多分他の芸術品とかも偽物が入っている可能性は低い。
「それにしても、こうしてアクセルとデートしてるのは嬉しいんだけど、いいのかしら?」
「何がだ? 別に今は特に何かやるべき事がある訳でもないし、問題ないだろ?」
「綾子の事よ」
「あー……うん、なるほど」
凛の少し誤魔化すような言葉に、俺も思わず納得する。
本来なら、今日のデートには綾子も来る筈だったのだ。
恋人同士3人で甘い一時……というつもりだったのだが、連合宇宙軍のMSパイロットに模擬戦を頼まれてしまった。
そこで断っても構わなかったのだが、綾子の場合は変に面倒見がいい。
連合宇宙軍の中には、セプテムと違って直接俺達の強さを見た事がある者は殆どいなかった。
セプテムや、そのお付きとして地上に向かった者達くらいか?
いや、映像とかでは見たのかもしれないが、それでも実感がなかったと言ってもいい。
レディ・アンのバルジを使った降伏勧告に一時期は宇宙にも緊張が走ったものの、結局バルジは何故か……そう、何故か消えてしまい、宇宙のOZの生き残りも自分達の基地に引っ込んでおり、本格的に戦闘らしい戦闘はなかったというのも影響している。
だが、X-18999コロニーにおける戦闘で、そんな連合宇宙軍の者達――それも精鋭――の目の前で、シャドウミラーは戦争をした。
そうして初めてシャドウミラーの実力を生で見た連合宇宙軍の者達は、改めて俺達の実力が本物である事を理解したのだ。
そして、自分達の技量が非常に未熟である事も。
だからこそ今更ながら焦り、今日みたいに綾子と訓練をしているのだろう。
ちなみに俺は訓練に誘われてはいない。
……トールギスは色々な意味で特殊な機体だという事だろう。
まぁ、実際トールギスを相手にするよりも、トーラスを相手にした方がバートン財団なりOZなりを相手にする時に役立つし。
ぶっちゃけ、デュオに勝てるようになった今の綾子なら、MDを相手にしても特に苦戦はしない筈だ。
MDは一定以下の技量の相手に対しては絶大な威力を発揮するが、逆に言えば一定以上の実力の持ち主にとっては特に苦労するような相手でもないのだから。
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