第3章 リーザス陥落
第96話 悪魔回廊再び
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だ、と言わんばかりに力説するトマト。
「ランスは勤勉ではないと思いますし、記憶力も偏ってると思います。ユーリはその辺りは全て上回っているからではないでしょうか」
「……まぁ 判ってる事と言えばそうなんだけどー。はっきりと言うわね。クルック―さん」
表情はそのままに思った事、分析した結果をそのまま口にするクルック―と、それを訊いて あはは と苦笑いをするマリア。他のメンバーも大体は同じ気持ちの様子。
ランスが聴いてたらまた煩い事になりそうだったが、大丈夫そうで何よりだ。
「はぁ……。ここから始まってしまったのよね……」
洞窟内だから 日の光も全くなく本来の力を出せるフェリスは 基本的に外よりは絶好調!とまではいかなくとも、好調な状態になっている筈なのだが やっぱり気が重たそうだった。ここから極端な2人の御主人に仕える事になってしまったのだから仕方ない。
そして一行は悪魔回廊の奥まで進み続けた。
「それで……。私が欠かせない、って言ってくれたのは嬉しいかもなんだけど…… そろそろ理由を教えて」
進むにつれて、何処か嫌な予感が拭えないマリアは ユーリとランスにそう聞く。
「ぐふふ〜」
「妙な笑いは止めろって。……もーオレは良いと思うが。マリアだって逃げたりしないだろうし、ここまで来て」
「がははは。それもそうだな」
「ちょおっ!! い、いったい何させるっていうのよーー! って ユーリさんも共謀!?」
「いや、オレは言おうとしたんだが……、ランスに止められてしまってな。色々とやってる間に、あれよあれよ、とここまで来た。どちらかと言えばタイミングを逃した、と言うのが正しいかもしれんな」
「当たり前だ。作戦の肝の部分を簡単に明かしては面白くないではないか!」
「面白さを求めないでよーー! 不安しか残らないじゃない!」
マリアの絶叫が響く。
だけど、仕方ないと言えばそうだ。
他の話が盛んにおこなわれたりして、言い出すタイミングを逃した、と言う意味ではマリアにもちょっぴり責任はあるだろうし。
「まぁ良いだろ? もう。ハニーは基本的にめがねをかけた女の子の事が好きなんだ。それはゴールデンハニーも例外ではない」
「………めがね??」
マリアは自分自身のめがねを触って首を傾げた。
「がははは。お前のめがねが役に立つ時が来た、と言う事だ。マリア」
「ええーーーっっ、ちょ、ちょっと待ってよ! また餌の様な真似を!!」
「大丈夫だって。今回は皆で行くんだし。……と言う訳でマリアには危害はないから あまり怒らないでくれよ。志津香」
「……判ってるわよ。ユーリがそんな事させない事くらい。私達もいるしね」
志津香はマリアに危
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