第3章 リーザス陥落
第96話 悪魔回廊再び
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たら〜なんだけどね〜」
「ははっ。相変わらずだなロゼは。流石にオレでも悪魔とは遠慮したいね。どーせヤるなら人間の男の方が良い。……なぁ? ユーリ」
「オレに同意を求めるな。……意味ないダメ―ジを受けるだろ」
悪魔回廊にやってきて元気溌剌なロゼ。
色々と同調するミリ。……そして苦言を言うユーリとその脚を狙う志津香。
「……ふんっ!」
今回は少々離れていた事もあって踏み抜いたりはしなかったが、後少しでも近づいていれば条件反射だったのは間違いないだろう。
「それでユーリさん。……今回の捕獲作戦だけどー。事前に聞いてて悪い予感しかしなかったんだけど……、私何させられるの?」
悪い予感を漂わせているのはマリアだった。
ゴールデンハニー捕獲作戦、ともなれば訳合ってマリアを外す訳にはいかないのだ。
「ああ。ゴールデンハニーはその大きさもあってか結構好戦的なんだ」
「だろうねぇ……。あの巨体で引っ込み思案だったら逆に受ける」
「そうだな。元々ハニー全体が同じ感じだ。戦闘になったら 間違いなくハニーの瓦礫の完成だ」
ユーリの説明に全員が納得した。ランスも勿論。
「ふむ。ゴールドの原料と聞くハニーの瓦礫なら幾ら持って帰っても困る事はないな。がはは! 瓦礫の山にしたらシィル。しっかりと持って帰れよ!」
「あ、はいランス様。……ぁ ですが とても大きいですし、全部は……」
「馬鹿者! オレ様が持って帰れと言ったのだから、しゃきしゃきと持って帰るのだ!」
「ひんひん……」
シィルをぽかっ! と殴るランス。
それも恒例な光景なんだけど 一先ず説明を続けた。
「あのな、ランス。あの身体自体には価値は無いぞ。ハニーの造幣局で加工しないとGOLDには認められてない。……ハニーが運営してるっていう所に違和感があるかもしれんが そうでもしないと金の流通事情がおかしくなるからな」
「ちっ あーあ、折角オレ様の金になる筈のものが。……だが、ファミレスだの酒場だのを経営している上に貨幣の流通まで握っているのてゃ……。何気に恐ろしいな、あいつら」
「割れりゃ簡単に死ぬ連中だが友好的なハニーも結構な数がいるんだ。人件費の削減、と何処かで聞いた覚えもある」
「ふーん。興味ない」
「だろうよ」
2人の話を訊いてやっぱり思う所があるのは女性陣。
「なーんで 同じ冒険者なのにこうも知識に差があるんだろうねぇ? かなみ。志津香」
「……私に聞かないで。でも 比べる事自体が間違えてるわよ」
「ですよね。……もう答えるまでもない、と言うか……」
「トマトも2人に大賛成ですかね。完全無欠と言う言葉はユーリさんのものですかねー!」
何処か呆れた遠い目をしている志津香とかなみ。
そして当然
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