第3章 リーザス陥落
第96話 悪魔回廊再び
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よんっ」
「うっさい!! もう1人の不幸の元凶!! やっぱり お前こそが悪魔だぁ!!」
随分と楽しそうにはしゃいでるミリ、ロゼ、フェリスはさておき。
「(ゴールデンハニー、ね。ランスは んなもんいったい何に使うんだ? 金……な訳ないか。流石に)」
ユーリは ランスの言い出した事に関しての考察を開始していた。
何だかんだと批判が多いランスだが 決して司令官として無能と言う訳ではない。寧ろ有能だ。敵が嫌がる事を即座に考え付く点においては天才的であり、そしてそれが勝負事で勝つ為に最も必要だと言える事の1つだ。
様々な国へと赴き 経験をそれなりに積んできたユーリは ランスの事を色んな意味で脅威だと思っているからだ。並外れた天運の持ち主だという事やバグっぽいレベル(自分自身の事を棚に上げてる様な気がするが、今はスルー)もそうだし、何よりもこういう局面において絶対的な不利な場面において それを覆せるだけの策を持っている、と思えてしまうのだ。
無論 ただ単純に従ってばかりいると、手痛いしっぺ返しを喰らうから、その辺りはユーリやそのほかのメンバー皆がフォローをする。……そうするとまるで歯車ががっちりと合わさったかの様に上手く良い方向へと回り始める。
それを ユーリはよく判っている。
そして ランスを褒め称えるリーザス側の人間も恐らくは意識しているだろう。上手くランスを機能すればするほど 頭は痛めるかもしれないが それでも最後には良い方へと向かう可能性が高いという事が。
「(……ん ゴールデンハニーか。あれは当然ハニーの仲間で 言ったらただのデカい陶磁器だ。デカい分 他のハニーに比べたら決して弱くは無い、寧ろそれなりに手古摺る相手だ。……何より滅茶苦茶デカいし。あれを捕獲するとなると更に面倒だ。ランスが間違いなく嫌いな面倒な作業になってくるし、何で捕獲を……? ……って、他人任せだからその辺は大丈夫か。それにハニーだから中は空洞で割って粉々にしたら……。いや アイツは生け捕り。捕まえると言ってるからそれは無いか……。ん? デカい、陶磁器、その中は広い空洞……)……って、ああ 成る程な。そういう事か」
色々と考えている内にランスの考え、ゴールデンハニーをいったい何に使うのかが想像出来てきたユーリ。伊達にランスと長く付き合い続けてきた訳ではない、と言えるだろう。あまり嬉しくないと思えるが、現状と照らし合わせて大体は間違えてないだろうとユーリは思っていた。
「ゆぅ? どうしたの?」
「ん? ああ ランスの考えてる事が大体判ってきただけだ。あのハニーを使って潜り込む。そんな所か」
「??」
志津香にそう伝えるユーリ。志津香はユーリが言っている意味がいまいちわからなかった様だ。端折った説明だった
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