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IS《インフィニット・ストラトス》〜鉄と血と華と〜
第九話 来訪者
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……会えるの楽しみにしてたあたしがバカみたいじゃない……それに、一夏だって……もう……」
不機嫌な顔から暗い表情へ変わり俯いてしまう。今の彼女には酷かもしれないが、事実を伝えればならない、箒は意を決し
「実はだな、凰……ミカは―――」
「あ、此処に居た」
箒と鈴音は扉の方を向くと三日月が。
「そろそろ次の授業始まるよ」
「三夏!」
「ん、リンリンもいたんだ」
「鈴音よ!!」
箒の想像通り、食って掛かる鈴音。
「あんた本当に思い出せないの、あたしのこと……」
「うん、覚えて――」
「思い出してよ、一夏とあたし、三人で遊んだこと!」
その言葉に三日月はピタリと固まる。
「一……夏?イ……チ……カ…?」
「っ!!ミカ!」
三日月は頭を抑える右目をぎゅっと瞑ると、血が眼から流れ頬を伝う。
「誰だっけ……そいつ……わかん……ない……や……けど、なん……で、わからな……い……だっけ……ぐっ……」
彼は力なくその場に倒れ
「ミカ!!」
「三日月ぃ!!」
少女達の悲鳴がその場に響いた。
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