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Eipic26-C聖王のゆりかご攻略戦〜Mothers And Daughter〜
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・・こうなったら、ロールアウト前だけど・・・」

モニターの映像が切り替わり、ガンマと同じ“スキュラ”のアルファ達のスペアボディ、その未完成品が映し出された。衣類どころか人工スキンや義眼の張られてない、鋼色に鈍く光る人型骨格が並列して佇んでいる。

「複製したスキルやAIも搭載していないけど、LAS以上の戦闘行為は十分できる。連中の足止めくらいは・・・!」

ガンマが手元に展開しているモニター型キーボードのキーを打ち、スペアボディの強制起動を行う。するとモニターに映るスペアボディに繋がっていたケーブルが外れ、眼窩内に収められている眼球レンズにポッと光が灯る。そしてガシャガシャと音を立てて歩き出し、ガンマの設定したポイントへ向かい始める。

『やったー!\(^_^)/』

『ようやく防壁を抜いてやったよ!O(≧▽≦)O』

『貴女がガンマね! やっとその顔を確認!┗(`皿´)┛』

『8年前の借りは、今日ここで返すからね!(^q^((〇≡(・ω・ )』

『ボク達ステガノグラフィアが不甲斐なかった所為で、ゼスト隊長、メガーヌ・クイント両准尉、それに他の隊員さん達、いろんな人たちにご迷惑をお掛けしたヾ(。>?<。)ノ』

椅子の内面に展開されていたモニター全てに、3頭身の小さな天使のような女の子が5人と映り込む。ステガノグラフィアのインターフェースであるアメナディエル、ソレウイエル、マカリエル、メナディエル、ライシエルだ。

『ようやくその面を拝見させてもらいました〜♪』

『ガンマ。あなた達の計画は、亡き父ドクター・ジェイルの名の下に・・・ここで終わりよ』

続けてウーノとクアットロの映るモニターも展開された。前髪に隠されたガンマの目が、表情が、怒り一色に変わる。そしてガンマが「おのれぇぇぇーーーッ!」と叫んだ後、研究所の電脳防壁が全て突破され、その管理権限がガンマの手を離れた。

「まだ! まだ取り返せないことは・・・!」

なおも諦めないガンマがキーボードのキーを打とうとした時、「いぎっ!?」奇声を発した。右腕に強烈な痛みを感じたガンマはそちらに目をやる。視界に入ったのは右手の甲と前腕に大きな穴が開き、バチバチと火花を散らしている様。

「っ・・・!?」

「本当なら殺してやりたいところだけど、一応はあなた達スキュラと私たちは同じ男の手によって生み出された姉妹だと考えられるし。・・・だから見逃してあげるわ、正解でも不正解でもね」

「ドゥーエ・・・!? 一体どうや――っ! クアットロのシルバーカーテンによるステルスぅ・・・!」

ガンマの表情が驚愕に染まる。ドゥーエが何も無かった空間から突如として現れたからだ。ガンマの言う通り、クアットロの幻影を操り、対象の知覚やレーダー・電子システム
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