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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-C聖王のゆりかご攻略戦〜Mothers And Daughter〜
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――破邪顕正――

「破ッ!」

ヴィヴィオがとうとう結界を破壊して、そのままの勢いでこっちに突っ込んで来た。両拳にはこれまで以上の高濃度な魔力が付加されてる。あんなもので殴られたら即撃墜でもおかしくない。

≪Protection EX≫

“レイジングハート”が展開してくれたバリアにヴィヴィオが左拳を打ち込む。初撃は防げた。でも続けざまに放たれた右拳の一打でガシャァン!と砕かれた。フェイトちゃんの肩を支えたまま上に逃げようとしたけど、「あっ・・・!」ヴィヴィオは私とフェイトちゃんの足首をガシッと掴んだ。そして私たちを「あっぐぅぅ・・・!」床に叩きつけた後・・・

――狂瀾怒濤――

ヴィヴィオは床を踏みつけた。背中越しに伝わる衝撃と床が破壊される音、そして強大な魔力。次の瞬間、私たちは強大な魔力流に呑み込まれた。

・―・―・―・―・―・

プライソンのアジト、その居住区画の最奥。そこは“スキュラ”シリーズと呼ばれる特別製のサイボーグ姉妹の1機、三女ガンマの私室がある。円形状の部屋の中央に卵型の椅子が宙に浮いており、窪みには1人の20歳ほどの女性・ガンマが座っている。身長は160cmほど。深紅の前髪と後ろ髪は共に30cmと長く、顔を完全に覆い隠している。

「ウーノとクアットロめ! それだけじゃない、ルシリオン・・・! アレのステガノグラフィア! 波状攻撃が鬱陶しい!」

ガンマは今、アジトのコンピュータ防衛に手一杯になっていた。ガンマの役割は各戦力の監視・運用、さらにはアジト防衛と、たった1機でプライソン一派の生命線を担っている。そして今現在、その役割が丸ごと失われてしまうような攻撃を受けていた。

「どちらかに守りを回せば、その間にもう片方が一気に攻め込んで来る・・・! しかも局や教会からも攻撃が始まるなんて・・・!」

今は亡きジェイル・スカリエッティの娘・シスターズの長女ウーノと四女クアットロ、次元世界屈指の電子戦を行えるルシリオンの電子戦術式ステガノグラフィア、さらには管理局と聖王教会からのアジトのメイン・サブのコンピュータへの同時波状クラッキング攻撃。いくら電子戦特化として開発されたガンマでも、完全に迎撃するのは難しいようだ。

「警報!? 今度は一体なに!」

室内に轟く警報音。椅子の内壁に複数のモニターが展開され、アジト内が次々と制圧されて行く様が映し出される。そして警報の原因は、クラリスを筆頭とする教会騎士隊が居住区にまで侵入したことによるものだ。

「このままじゃ・・・。(ウチのISを使って迎撃する?・・・ダメ。それだと研究所の防壁を抜かれて、プリンツェッスィンどころか、シコラクスやスキタリスの洗脳までもが解除される。父さんの合図が来るまではどうにかして・・・)・
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