見つかった
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たという女からメモを渡されていた男を追跡に行ったはず・・・どんな奴かは見てないけど、見つかって助けを求めてくるってことは・・・
「強いのか?」
「人数が多いとか?」
あの二人なら・・・サクラとラウルもいるけど、それを差し引いてもあいつらが押し返せないとは思えない。それが助けを求めてくるということは、相当厳しい状況ということなのだろう。
『いや、あのグループはみんな血の気盛んだから・・・』
「「「「「そっちかよ!!」」」」」
と心配していた俺たちがバカだった。実際には見つかったのをいいことにバトルにあいつらの方から持ち込んだらしい。それでシリルたちを連れ戻すのが俺たちの任務か。
「あの二人ってそんなタイプだったか?」
「もしかしたらサクラの方かもな」
シリルは自重しそうだし、レオンは面倒臭がりだし、下手にバトルを挑むとは思えない。そんな疑問を抱えながら、ヒビキの指示に従い動き始めた。
シリルside
遡ること数分前・・・
「五人組なんだ」
「ますます怪しいな」
俺たちはミネルバさんたちが追い掛けている女性から何かを渡されていた赤黒い髪をした男性を追いかけているのだが、彼は近くに仲間がいたらしく、その人たちと移動しているらしい。
「何渡されてたの?」
「そこまでは聞いてない」
俺たちの後ろにピッタリと張り付いているサクラとラウル。俺たちのグループはこの四人での構成になっている。ウェンディとシェリアは国王の護衛についているから、このメンバーでのチーム編成になったわけだ。
「街から出ていくんですね」
「シリル、見失うなよ」
「任せとけ」
目の力を解放して森の中に入っていった男たちを追跡する。そのため、唯一見えていることになる俺を先頭に、三人がついてくる形へと変化していく。
「どこに向かってるんだ?」
「そこまではわかんないや」
道が舗装されていないので、転ばないように気を付けながら前に進んでいくと、男たちが川上にある巨大な建物の中に入っていく。
「なんですか?これ」
「大きいね!!」
見たところ最近できたような新しさだけど、これはもしかしたら・・・
「当たりかもしれないな」
「そう考えていいと思うよ」
恐らくさっきの人たちはグラシアンさんの策に釣られた暗殺犯たちだったのだろう。それが俺たちの追跡に気付かず、アジトまでついたというわけだ。
「隠れて観察しよう。頼むぞシリル」
「オッケー」
出来る限りの情報を得るために草むらに隠れてアジトの中を観察することにする。サクラがメモを持っていたため、彼女にメモを取ってもらいながら行動することにしよう。
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