見つかった
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にも優れていて、素晴らしい方たちだと思います。
二人の少年に感心していると、ターゲットの女性は街から出ていき近くの森の中へと進んで行きます。
「これは当たりかもしれんな」
「そうね」
「いきましょう」
私たちが付いていった女性は、グラシアン様の計算通り誘き出された方なのかもしれません。そうなるとなおさら見失うわけには行かないので、すぐさま後をついていきます。
「足跡がある。これを辿ればそう見失うことはないだろう」
女性と思われる足跡が転々としており、姿は見えませんが、これをついていけばすぐに追い付くでしょう。そう思いながらジェニー様を先頭にうねる道を進んでいくと・・・
「キャッ!!」
突然ジェニー様が転倒しました。
「どうされました?ジェニー様」
「待てユキノ!!」
転んだ彼女に手を貸そうと駆け寄ると、ミネルバ様に待ったをかけられますが、その時には時すでに遅しでした。
ドンッ
「キャッ!!」
木の影から現れた足に腹部を蹴られ尻餅をつきます。そちらを見るとそこには私たちが追跡していた茶髪の女性が潜んでいました。
「私が気付いていないと思ってましたの?これだから正規ギルドのアマチャンたちは」
私たちが付けてきていたことに気付いていた女性は、まず目の前に倒れているドレスの女性を足を踏みつけます。
バキッ
「ああああああああああ!!」
踏みつけられた右足から嫌な音が周囲に響き渡りました。その直後に断末魔が響き渡ると、彼女の足を踏みつける女性の顔の付近で爆発が起こります。
「大丈夫か!?ジェニー!!」
「うぅ・・・」
変色した足を押さえてうずくまるジェニー様にミネルバ様が駆け寄ります。爆発で吹き飛ばされた女性は立ち上がると、表情一つ変えずにミネルバ様を睨み付けます。
「あなたがセイバーのミネルバ・オーランド?」
「そうだが?」
仲間を傷つけられたことで怒りを露にしているミネルバ様と、それに負けじと怒りの感情を見せている茶髪の女性。しかし、なぜでしょう、彼女の目はミネルバ様よりも遥かに鋭いものになっています。
「あなたと戦える日を・・・いえ、違いますね」
「「??」」
ミネルバ様は剣咬の虎最強の魔導士。そのため広く名が知られており、挑んでくる輩も非常に多いです。ですが、次に発せられる言葉を聞いて、彼女は今までの敵とは違うのだと思い知らされます。
「あなたをこの手で葬ることを楽しみに待っていました」
その瞬間、私もミネルバ様も、背筋が凍るかのような錯覚に襲われます。彼女が抱いているのは紛れもない憎悪。なぜそんな強い想いを持っているのかはわかりませんが、ただならぬ女性であることは語らずとも察するこ
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