見つかった
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
からだと届きやすいらしいからシャルルたちに連れていってもらってる。ただこっちが手薄になっては本末転倒だからな」
「それで戻ってきたわけなんだ」
王様たちのいる部屋の方の壁に耳を押し当てるようにもたれ掛かるリオンさん。一応奇襲をされていないかと考えてのことなんだろうけど、一歩間違えると彼が悪い人にしか見えないから不思議です。
「みんな大丈夫かな?」
「戦闘に巻き込まれても跳ね返すくらいの力はある。問題ないだろう」
何もすることがないので、雑談のような、心配事のような話をしています。心配はないと言ったリオンさんですが、すぐにその言葉を撤回しました。
「一番気掛かりなのはミネルバたちだな」
「え?なんでですか?」
ミネルバさんチームはユキノさんとジェニーさんの三人チーム。でも、ミネルバさんもユキノさんも強いし、ジェニーさんだってある程度は戦えるって言ってたから、問題ないんじゃ・・・
「あそこのグループだけ、セイバーと天馬の混成チームになったからな。仲間割れしてないといいんだが・・・」
基本的には今回のチーム分けは同じギルド同士で組んでいるんですが、ミネルバさんとユキノさん、そしてジェニーさんのところだけ人数の関係で混成チームになってしまいました。それが気がかりだというリオンさんですが、実際のところはどうなのかな?不安を駆り立てられたせいで、私まで心配になってきちゃったよ・・・
ユキノside
ミネルバ様とジェニー様、お二人が同じチームになった時はどうなるかと心配しておりましたが、それも杞憂に終わりそうです。
「ねぇ、ミネルバ」
「どうした?ジェニー」
仲良く柱の影からターゲットの茶髪の女性を覗き見ているお二方。彼女たちは先程からあのように一緒になってターゲットを追い掛けているのですが、かなりお喋りしながらなのですごく楽しそうです。
「なんであの女をターゲットにしたの?」
さっきまではなぜか服や美容の話をずっとしていたのですが、ようやく今回の任務で一番気になっている点のお話になります。それは、私たちがなぜあの女性を追跡することになったかです。
「さっきの人混みの中で、あいつは何かのメモを隠れながら男に渡していてな。それで怪しいと思ったのだ」
「メモ・・・ですか?」
そんなところまで見ていたとは、さすがミネルバ様。私もジェニー様も、そんなところまでは気付きませんでした。
「待って。じゃあその男にもついていかなきゃいけなかったんじゃ・・・」
「そこは大丈夫だ。レオンとシリルもそれに気付いていたから、そのグループが追跡しているはずだ」
レオン様もシリル様も気付いていたのですね。お二人とも観察力
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ