第二章 Lost Heros
果てなき希望
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しかし、一体どれだけの力があるのだろうか。
いまだに"LOND"の体はメゴメゴと再生し、元通りに戻っていっていた。
「そこまでやって・・・貴様は消えるぞ・・・確実に消える!!貴様は・・・」
「心配すんな。気色悪い。んなことわかってるよ」
「この・・・この・・・・化物がァァアアアア!!!!!」
その言葉を聞いて、慄然と立つ蒔風に向かって"LOND"が突っ込んできた。
手に持った岩を、鋭利な剣に変えて突き立てて来る。
それに対し、蒔風がまるでピンポン球を避けるかのような軽い動作でバックステップをとる。
直後、"LOND"をいくつもの刃が襲いかかった。
"LOND"の手にした剣は容易く砕け、何十という剣、刃、様々な武器にその肉体を切り裂かれ、叩き潰され、消し飛ばされた。
蒔風の背には、蒼青の翼。
そして更には漆黒の翼を生やし、その武器すべてを以って超究武神覇斬を放つ。
その速度はクロックアップ、風足、加速開翼によって光速化しており、宙にいる"LOND"はまるで無数の火の玉に殴りかかられているかのよう。
しかも、剣だけではないのだ。
拳、剣はもちろん、槌、槍、弓矢、砲撃、蹴り、炎、水、雷などの力全ても使用されている。
「お・・・・・ゴガァァァァアアアアアアア!!!!」
だが、その攻撃の中から、"LOND"が蒔風の足をつかんだ。
攻撃がやみ、爆炎の中から"LOND"が姿を現した。
その姿は、破壊された人体模型というのが正しいだろう。
皮などすべてなく、全身の筋肉繊維が見えており、所々からは骨が見えている。それどころか、骨しかない個所もあった。
その"LOND"が、蒔風を地面に投げつけて叩きつける。
それでも蒔風は一切危なげなく着地し、更に追撃して来ようと突っ込んでくる"LOND"に視線を向けた。
"LOND"再生はいまだ続いており、蒔風に到達する頃には元通りにまでなって、その拳を蒔風に放った。
だが
「このバリアは、オレにも破れなかった・・・・」
「!?おグッ・・・・!!?」
その拳は、蒔風が纏っていたバリアの鎧に阻まれた。その背には薄緑の翼が。
そのバリアの前に、逆に攻撃した"LOND"の拳が砕け、反動で腕が裂けていってしまっていたほどだ。
そこからなおも"LOND"が殴り、蹴り、斬り、攻撃してくるがこれだけは破れなかった。
そして
ゴォウ!!!
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