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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
果てなき希望
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こそ・・・・」





「貴様・・・正気か!?」

「!!!あなた・・・まさかそれは・・・!!」






「借りるッッ!!!」








                 世界をめぐる、銀白の翼
                     第二章

                    果てなき希望(ねがい)












彼の後方に、金の粒子が形作って、多くのものが浮かび上がった。



それは剣で


それは銃で


それは杖で



それは戦士たちの武器だった。







「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」





そしてそれらが再び粒子となって彼へと流れ、彼の手元が光って武器が生成される。




その手にあるのは、バルディッシュ・アサルト。



その鎌の刃を“LOND”の首元に叩きつける蒔風。
鎌の刃を“LOND”は上腕で受け止めるが直後、腹部に桜色の衝撃を受けて吹き飛んで行った。




蒔風に、左腕があった。




粒子が押し固まってできたそれはうっすらと光りながらも、確かに彼の左腕として機能していた。
そしてその左腕に、もう一本の武器が握られている。




レイジングハート・エクセリオン






その二本を握りしめ、吹き飛んだ“LOND”に向かって金色と桜色の魔力弾を雨のように叩き込んでいく蒔風。




が、吹き飛びながらも“LOND”はそれらすべてを腕で弾き、忌々しそうに宙で反転、蒔風に向かって吠えてきた。





「その程度でぇぇえええ!!!舐めるナァァァァッッ!!!!!」





その弾丸の雨の中を“LOND”が突っ込んできた。




その手にエネルギーが溜まり、砲撃を放ってくる。












《CLOCK UP》





蒔風の腰にベルトが現れ、その右腰を叩くとそんな機会音声が聞こえて彼の姿が消えた。



「その程度の高速で・・・逃れられると思うなよォッッ!!!」



しかし、“LOND”はその動きを捉えていた。
その後ろに一瞬で回り込み、確実に借りとれる一撃。



「獲った・・・!!」

「と思うだろ?」


《start up》





そして直後、再び蒔風が消えた。

クロックアップであるその世界でありながらも、さらなる加速を始めていたのだ。





「ッッ!?おオオオオオオッッッ!!??」




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