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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
果てなき希望
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つしかなかった。




「ずるいわよ・・・・何を言っても止まらないなら・・・・こう言うしかないじゃない・・・・」

「・・・・・・・・・・頼む」





「「がんばって!!!」」







ゴォッ!!!!






瞬間、蒔風の足が動いた。
身体が持ち上がって、クレーターのようになった地面から、蒔風がぐらぐらと揺れながら出てきた。




そうして歩みを進めていくと、地面に押しつけられた仲間から、言葉はなくとも想いが届く。




がんばれ
負けるな!!
任せる・・・・
絶対に勝ってくれ!!
アイツを倒せ!!
守るために・・・
お前だけが頼りだ






一人すれ違うごとにその輝きが増し、黄金の粒子が噴き出して、銀白の翼が大きく開かれた。






その光景を、アリスは見ていた。






背に翼を生やし、立ち上がる者。






翼人







その姿は、神話の中の天使にも見える。




しかし、彼らは一度として「天使」と呼ばれたことがない。


思われることはあった。
あれは天使なんじゃないか、と


だが、呼ばれたことはない。



なぜか






その答えが、ここにある。









「人の想いが、俺の力だ」







彼が在るのは、神の力でではないからだ。








「願いが、心を奮い立たせる・・・!!!」








彼が立つのは、神の言葉だからではないからだ。








「世界の意志よ!!」



粒子が舞い




「星の声よ!!」




翼が輝き





「街の願いを!!」





全てが彼に凝縮され






「皆の想いを!!!」






そしてそれが、すべてを終わらす力となる。







「まだ立つのか・・・銀白ッッ!!!」

「当然だ」



――――それが、人間だ








「ッ!!だが・・・だがな!!いくら貴様でも、その力ではコンディションを100%にするだけで、今までを超えることはできない・・・・忘れたか!!すでにオレの力はお前を越えて・・・・」




「ああ、そうだ。お前は俺よりも強い・・・だったらなぁ!!!」




粒子がすべて、彼に流れ込み、そしてオーラのように放ち始めた。




「皆の力を!!今
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