第二章 Lost Heros
終末への戦い〜総てを賭して、立ち上がる者〜
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・いいぞ・・・・世界をオレのモノにィィィィいいいいいいい!!!!」
拳を握り、空を見上げ、“LOND”が高らかに叫んだ。
それを聞いたアリスは、立ち上がろうとしたが膝が崩れた。
無理もない。ここに来るまで四人の管理者に追い立てられ、ボロボロになったところを駆けこんできたのだ。
それでも“LOND”の前の立つものアリスだが、二、三撃で弾き飛ばされて地面に崩れこむアリス。
その服の端がすでに粒子となって消えている。
まだ“LOND”には流れていないが、このままでは・・・
「死期が近いぞ?“No name”・・・・お前のヒーロー様はもう来ない」
「・・・く・・・・!・・・そう・・・ですか・・」
「諦めたか?」
「・・・・・・私は・・・今まで何を見て来たのでしょうね・・・・・・そして、あなたも」
「なに?」
アリスの言葉。
最初は諦めかと思ったが、そうではなかった。
彼女の言葉が続く。
その視線は“LOND”の真後ろに
「あの人は、私が何も言わなくても立ち上がっていましたよ。力を与える前から、「奴」に面と向かって啖呵を切って。彼を支えるのは、力でも、死の理解からくる無恐怖でもありません」
「「がんばって!!!!」」
ドンッッ!!!!!
と、そこでこなたとかがみの声がした。
そしてそれに呼応するように、黄金の粒子に覆われた銀白の翼が、まるで地面から生えたかのように、倒れている蒔風の背中から大きく開かれ、あたりを照らして眩いた。
そろそろ夕方に近づく。
しかし、いまだに二つの輝きが地上を照らして、その中心にいる主人公が立ち上がった。
黄金の輝きは粒子となって周囲を覆うように浮き上がり、空を照らす太陽のように輝いて
銀白の羽根は雪のようにハラハラと舞い、闇夜を照らす月のように輝いていた
「な・・・んだと・・・・」
「我々は解ってなどいませんよ、“LOND”。私がいまだわかりきってもいないのに、あなたがわかりきったような口を利かないでください」
男が起つ。
翼は銀白、想いは希望
敵は、今までだって何度も打倒してきたもの。
「彼は、そこに救えるものがいる限り、何度だって立ち上がってくるのです・・・・我々が止められるようなものではありません・・・・・!
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