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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
終末への戦い〜立ち上がる者〜
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ドンッ!!ザグッッ、バァアアアア・・・・・





と、そうして"ライクル"も粒子と消えて、残った管理者へと流れていく。




「腕がなくなった分・・・速くなったと・・・・」





ブォッ!!






「思わない・・・かい!?」





ガァン!!!!







『・・・・・思惑通り』

「なに?」





が、そこでこの快進撃は止まる。
蒔風が次の標的にと、"LOND"に斬りかかったが、腕でそれを防がれ、刃は全く通らなかった。




『バカな奴らだ・・・デカけりゃ勝てると言ったらほんとにずっとでかく居やがる』




ブシュぅゥゥゥウウウううう・・・・・




「こいつ相手にデカイだけじゃいい的だ。全員そろってバカばっか・・・罪を知らなきゃダマシも知らない、愚か者どもめ」

「?・・・・!!!」



そうして、"LOND"の身体が縮み、蒔風と同じ大きさまでになる。



「だが考えたな。倒された管理者の力がほかの管理者に流れる前に倒せば・・・確かに、翼人にとってはたいしたことはない。まあだが、遅かったねェ」

「・・・くそ」

「すでに力は流れた。三人の力のうちの半分は我が手中。半分は"no Name"に流れたが・・・あの身体では戦えまい。ま、そうなるようにあらかじめ潰したんだがな」




「お前・・・なんのつもりなんだ・・・・一体何なんだ・・・・」



「管理者"LOND"、それ以上ではない・・・・今は、な」



「なに!?」




ドゴォ!!!!




"LOND"の拳が蒔風の腹部にめり込み、身体がくの字になって蒔風が吹き飛んだ。
バランスの取れない蒔風はうまく着地することもできず、両足を地面につけてもまた倒れて勢いが殺せずに吹き飛ぶ。


「お・・・ぐ・・・」

「さて・・・吸収終了。後は"no Name"を倒しその力をすべて取り込めば、俺は五つの構成要素を持つ絶対なる管理者になれる。そうすれば・・・」





ほしいモノを手に入れた、と言わんばかりに自分の目の前で両拳を握りしめる"LOND"




抉れた地面に倒れ込み、ぐったりとした蒔風にアリスがヨロヨロと駆け寄る。




「大丈夫ですか!!どうしてまたあなたは・・・・」

「出てくるつもりなんてなかった・・・・んだがな・・・聞こえたんだ。あいつらの声が」


「え?」


「涙ながらに、こなたたちが・・・な。立ち上がってって・・・言いたくもないような言葉を、涙ながらに叫んで言ったん
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