第二章 Lost Heros
終末への戦い〜立ち上がる者〜
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男が踏みだす。
「世界を取り戻しても・・・・次に仲間を危険にさらされ・・・・奪われかけ・・・・」
ビルの穴から二人と一緒に飛び降りて、地面にふわりと着地した。
「そして・・・また、奪うのか」
こなたとかがみを脇に避難させ、蒔風が「風」を抜きながら上空の四人を睨みつけた。
「もぅ・・・・させん・・・・」
その立ち姿は力強く――――――
「何一つとして奪わせない。失うのはもう・・・嫌なんだ・・・・!!!!」
そして、その自らの力で砕けてしまうのではないかというほどに、儚げだった。
『・・・は・・・・誰かと思えば!!瀕死の英雄君じゃないか!』
『貴様は先の戦いで片腕を失っている。安定させてくれたことは感謝するが・・・今は邪魔だ』
蒔風を見て、一瞬はたじろいだものの、管理者たちが蒔風を指さして笑った。
だが、そんな言葉など無視して蒔風が剣を振りかぶる。
「風」を右腕に握り、左側にまで振りかぶって―――剣の峰が後首に当たるまで振りかぶった。
そんなところで何をやっているのだ。
管理者たちが嗤う。
指を指す。
そして、"フォルス"の指の先がなくなった。
『は?』
『な!?』
そして直後、"フォルス"の視界が上下でわかれ、左右にずれた。
『な・・・ガアアアああああああ!!??』
「腕がなくなった・・・・ね」
目から上を失った"フォルス"の肩に、蒔風が立っていた。
ボシュゥ・・・・!!!!
そしてその"フォルス"の体が、粒子に散って消えた。
粒子が宙に少し留まり、それが残った四人の管理者へと流れていく。
『バカな・・・・バカな!!!その力は・・・・・そもそもお前!!なぜ抑制しな・・・』
ザシッ!!!
『ォご・・・・ブハッ!!!!』
そして、粒子が流れるよりも前に、次に"輝志"が消された。
股の下から、脳天にまで縦割り一閃。
しかし、蒔風の姿はすでに彼の頭上におり直後、逃げ出した"ライクル"を銀白の翼で追って行っていた。
『は、話が違う・・・この男はお前なら押さえつけられると・・・・う・・・うわぁぁああああああああああああああああ!!!』
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